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2020.11.25

大会情報

全豪オープンのスケジュールにマレーが懸念「テニスの質が下がる」

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元世界ランキング1位のアンディ・マレー(イギリス)が、年内の入国が許可されていない全豪オープンについて、調整期間が短くなることで「テニスの質が下がる」と語っていると母国メディア『ガーディアン』らが報じている。

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開催地メルボルンのビクトリア州政府は、2021年1月1日以前に選手が到着することを許可しておらず、全豪オープンの前哨戦や「ATPカップ」の出場に選手が間に合うか保証していない。そのため、現状のスケジュールでは隔離明けすぐに全豪オープンが行われることになる。

この選手にとってタフな日程に関して、「それは厄介だ。多くの選手が非常に寒い気候から行くことになる。彼らに35、6度の暑さの中、試合の準備もせずにプレーさせることはケガのリスクを高めるだけでなく、テニスの質も高くならない」と、調整期間が短くなればパフォーマンスも下がるとし、大会自体の質も下がってしまうと懸念した。

マレー自身も12月中旬にはオーストラリアへ出発する予定だったとしたが、「みんなの安全を守るためにしなければいけないことで、それだけの価値はある」と自宅でクリスマスを楽しむという。

今シーズン、ATP1000シンシナティ大会で約9ヵ月ぶりに股関節のケガからカムバックしたマレーだが、全仏オープンではスタン・ワウリンカ(スイス)に完敗。レジェンドプレーヤー、マッツ・ビランデル氏から「ワイルドカードの権利を奪うべきではない」と批判された。
それでもマレーは「2週間前から練習を始めた。ジムで何度もトレーニングをし、ベストを更新するために努力してきた。筋力とパワーをアップさせることでコート上でのスピードが速くなることを期待しているよ」と再びビッグトーナメントで戦うことを目標にトレーニング、練習を積んでいるという。
「自分の体調が良ければ戦える。テニスのやり方は忘れていないよ。長期間、適切な肉体と健康を手に入れられれば、ビッグマッチで勝つことができるとわかっている」と大舞台で活躍できると自信を持って答えた。

全豪オープンの開催が3月や4月に延期されるという噂もある中、来シーズンのマレーはどのようなプレーを見せるのだろうか。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma