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2020.11.26

選手情報

ナダルを育てた名伯楽・トニ氏「ナダルの2021年に期待している」

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グランドスラム優勝回数で最多20度を誇る世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)を育てた、叔父で元コーチのトニ・ナダル氏が、スペイン紙『エル・パリス』紙で今シーズンのナダルのパフォーマンスを称賛した。

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今シーズン、ATP500アカプルコ大会と全仏オープンで優勝し、27勝7敗という成績のナダル。世界ランキング2位でシーズンを終えた。
それに対してトニ氏は、「この奇妙な1年を振り返ってみると、評価は明らかにポジティブでなければならない」と、選手にとって難しい状況にもかかわらず、戦い抜いたナダルを高く評価。続けて、「13度目の全仏オープン制覇はこの評価を正当化するものだ。さらに、ローラン・ギャロスとロンドン(Nitto ATPファイナルズ)で見せた試合は、彼に困難を味わわせるが、再び刺激的なシーズンになる2021年を迎えられることを期待している」と調子が上がらない中でも、来年の活躍に期待した。

シーズン最終戦となった「Nitto ATPファイナルズ」では、2015年以来となる決勝トーナメントに進出したナダルだが、準決勝でダニール・メドベデフ(ロシア)に逆転負け。「大きなチャンスを逃してしまった」とトニ氏は振り返り、2セットで試合を決められなかったことが敗因だったとした。

そんな中、トニ氏はツアーで“BIG3”以外の若手が実力をつけていることに注目。「ティエムやメドベデフ、チチパス、ズベレフなどが一歩を踏み出したことは間違いない」と若手が台頭していると語った。
その一方で「ジョコビッチ、フェデラー、ナダルがグランドスラムなどの大きな大会の表彰台に上がり続けるため、力の限り戦うことをうれしく思っている」とまだまだ“BIG3”が戦い続け、若手の壁になることを喜んだ。

来年、35歳を迎えるナダルが勢いのある若手をどこまで抑えることができるのか、注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma