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2020.12.01

選手情報

ノルウェーの新星、ルードが“皇帝”フェデラーとの初対戦に緊張「前の日から寝られなかった」

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2020年飛躍のシーズンを送った
ノルウェーの新星ルード

2020年、シーズン開始時の世界ランキング54位からキャリアハイとなる25位へと上昇させたノルウェーの新星、キャスパー・ルードが、“テニス界の皇帝”ロジャー・フェデラー(スイス)との初対戦について、夜も寝られないほど緊張していたと語ったと、海外メディア『Ubitennis』が報じている。

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昨年の全仏オープン3回戦で戦ったフェデラーとの試合を振り返ったルードは、「フェデラーと対戦する前、寝るのが難しかったのを覚えているよ。枕の上に頭を乗せても、考えが次々と浮かんでくるんだ」とコメント。対戦を控えた前夜から寝ることさえも苦労していたとした。

言うまでもなく、フェデラーは世界最高のテニス選手の一人で、通算103度のツアー優勝や世界ランキング1位在位期間310週という記録を持つカリスマである。ルードが誕生する前からすでにツアーで戦っているのもすごい。
ルードはフェデラーについて、「数年前のメルボルンでのことだけど、選手がみんなで座って食事をするカフェにいた時に、フェデラーが入ってきた途端にすっかり静まり返って、みんな振り向いていたよ。レジェンドが来たと」と、別世界の人間のように感じていたと語った。

前述の初対戦では、3-6、1-6、6-7(8)で敗れたルードだが、その後徐々にランキングを上昇させ、若手の中でも将来有望な選手の一人になった。今年2月には、ノルウェー人選手として初めてATPツアーで優勝。9月の「BNLイタリア国際」では、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を破り、キャリア初となるトップ10からの勝利を挙げた。



そのルードは、彼の両親からのサポートを受けている。父親のクリスチャンは、元ツアープレーヤーで自己最高ランキング39位。息子が更新するまでノルウェーで最上位の選手だった。その父を持つルードだが、「究極のボスは母だよ。彼女は僕たち2人を支配しているね(笑)」と、母がチームをまとめていると冗談を語った。

今シーズン、自己最高ランキング25位を記録し、さらなる活躍の期待がかかるルード。家族で世界の頂を目指す来年のプレーに注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma