全豪、全仏で好成績を残した
ソフィア・ケニンが初受賞
WTAは12月8日、2020年シーズンに活躍した選手、そしてコーチに送られるWTAプレーヤー&コーチ・アワードの各受賞者を発表した。
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海外メディアの投票によって選ばれる最優秀選手賞には、キャリア初優勝を全豪オープンで果たした世界ランキング4位のソフィア・ケニン(アメリカ)が選出。全仏オープンでも決勝進出を果たし、サーフェス問わずトップで戦える資質を見せた。
その全仏オープンで一躍、世界のトッププレーヤーの仲間入りを果たしたイガ・シフィオンテク(ポーランド)は、最も上達した選手賞を受賞。ポーランド人として男女を通じて、グランドスラムのシングルスで初めてのタイトルを手にした。
また、カムバック賞には、USオープンで準優勝を果たしたビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が選出された。2016年に出産し、産休を経て翌年に復帰したアザレンカは、ウェスタン&サザン・オープンで約4年5ヵ月ぶりのタイトルを獲得。直後のUSオープンでも準優勝と、シーズンで3度の決勝に進出している。
各賞の受賞者は以下の通り。
■最優秀選手賞:ソフィア・ケニン(アメリカ)
全豪オープンでは、世界ランキング1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)、元世界1位のガルビネ・ムグルザ(スペイン)を破り、初のグランドスラムタイトルを獲得。さらに、全仏オープンでは、キャリア2度目となる決勝に進出し、キャリアハイとなる4位でシーズンを終えた。
■最優秀ダブルスチーム:クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)/ティメア・バボシュ(ハンガリー)
今年行われた3つのグランドスラムのうち、全豪オープンと全仏オープンで優勝。チームとして、4つ目のタイトルを手に入れた。
■最も上達した選手賞:イガ・シフィオンテク(ポーランド)
全仏オープンでシモーナ・ハレプ(ルーマニア)、ケニンらを破り、優勝。ポーランド人初となるシングルスでのグランドスラムチャンピオンとなった。19歳での全仏制覇は、モニカ・セレス以来。
■新人賞:ナディア・ポドロスカ(アルゼンチン)
シーズン当初は、250位以下だったものの全仏オープンではツアー初のベスト4入り。それ以前にはグランドスラムで勝ったことも、50位以内の選手に勝ったこともなかった。最終ランキングで48位となり、200位以上のジャンプアップを果たした。
■カムバック賞:ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)
2016年に出産、そして産休を経て2017年に復帰したものの、突出した成績を残せず。だが、ウェスタン&サザン・オープンで約4年5ヵ月ぶりに優勝すると、USオープンでも準優勝。2017年3月以来となるトップ20入りを果たした。
■カレン・クランツキ・スポーツマンシップ賞(選手間投票):マリー・ボウズコワ(チェコ)
プロスポーツ選手にふさわしい行動をとり、フェアプレーの精神で他人を尊重し、コート内外で礼儀正しく行動した選手。7年連続で受賞していた同胞のペトラ・クビトワの受賞を阻み受賞。
■ピーチ・ケルマイヤー・選手サービス賞:WTA選手評議会
ツアーを安全かつ成功に導くための提案を議論し、フィードバックを得ることに取り組んだ。10名のメンバーには、クリスティ・アン、ガブリエラ・ダブロウスキー、マディソン・キーズ、ジョアナ・コンタ、アレクサンドラ・クルニッチ、クリスティーナ・マクヘール、クリスティーナ・ムラデノビッチ、アナスタシア・パブリチェンコワ、スローン・スティーブンス、ドナ・ベキッチが名を連ねている。
■最優秀コーチ賞:ピョートル・シエルズプトフスキー(イガ・シフィオンテク)
2016年にパートナーシップをスタートさせ、シフィオンテクのジュニアからプロへの移行することに貢献。2018年にウィンブルドンジュニアで優勝し、今年は全仏オープン優勝へ導いた。
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