close

2020.12.15

ジュニア選手

ジュニア車いすテニス選手・城 智哉「夢は24年のパリ大会、そして世界一」

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

大会にチャレンジしてランキングを上げ
「世界ジュニアマスターズ」にも出場

体験会に参加した小学6年生、そして本格的にスタートさせた中学一年生というと、ちょうど運動神経が著しく発達する「ゴールデンエイジ(一般的に9〜12歳といわれる)」と呼ばれる時期。やるほどに上達を感じていたはずだ。となれば、試合をしたくなるのは当然のこと。国内大会から参加していき、城が初めてITFの大会に出場したのは、2018年のダンロップ神戸オープン(ITF3グレード)だった。当時15歳、初の大会がシニア大会ということもあったのか、大河内慎一郎選手に2-6、5-7で敗れている。その後もツアーに挑戦し続けると、2019年には同じITFジュニアで優勝を果たしている。
ランキングを着々と上げていった城は、2020年1月、フランス・プチザスで開催されたジュニア車いすテニス選手にとっての晴れ舞台「車いすテニス世界ジュニアマスターズ」への出場権をゲットする。
気合いを入れて臨んだ本番だったが、シングルスではラウンドロビンで敗退してしまった。「名前負けしてしまった」と振り返った城。「気合いを入れていった割には…。メンタルで負けてしまいました。知っている選手も多かったし、驚きもなく緊張せずにやっていたつもりだった。ところが会場の雰囲気、マスターズという名前に思うようなプレーができなくなってしまいました」。しかし、大会はまだ終わらない。小田凱人と組んだダブルスでは、快進撃を続け、優勝という快挙を達成している。



2020年1月には「車いすテニス世界ジュニアマスターズ」に出場。ダブルスでは優勝を果たしたが、悔いも残った


とはいえ、本人の気持ちは晴れなかった。
<力を出せなかった>という悔い。だから、新型コロナウイルスにより、大会がなくなってしまった期間に“肉体を鍛えた”。「マスターズでは、チェアワークの部分で差が出てしまいました。単純に遅かった(笑) だから、この期間に肉体改造をしようと頑張りました。結果的に3ヵ月で15キロを落とし、腕周りも筋力がアップした。今は全体的に、マスターズの時より自信がついています」と笑顔で語る。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録