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2020.12.15

ジュニア選手

ジュニア車いすテニス選手・城 智哉「夢は24年のパリ大会、そして世界一」

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課題は「メンタル力」
国枝選手のようなスゴみを
身につけていきたい

4月には、中京大に進学することになっている。18歳となって、どんな風に頑張っていきたいかを質問すると、こんな風に答えてくれた。
「とにかく練習量を増やすこと。世界一を目指してツアーを回りたいと思っています。フランスでの話に戻りますが、肉体面は鍛えられましたが、メンタルという部分はまだまだだと思っています。今はまだ海外に簡単に行くことができませんが、出られるようになったら、メンタルにフォーカスを当てて鍛えていきたい。もちろん、技術もですね。まだまだトップと戦うだけの技術は身についていないので」。

それでは、メンタル面をどのように鍛えたいのかを聞くと出てきたのが、第一人者である国枝慎吾選手の名前だ。
 「やはりすごい選手です。尊敬に近い。1ポイント毎、とにかく諦めない姿勢を見せているし、劣勢に立ったとしても、動きが乱れることがない。普通なら、動きが遅くなったり、ラケットが振れなくなったりしてしまう。以前よりも、さらにスゴみが増しました。世界ランク1位から陥落して、再び返り咲く。信じられないほどのメンタル力です。
一度、アメリカ遠征で、国枝さんとダブルスで対戦してもらった時があるのですが、手加減することなく真剣に戦って負かしてくれた。それは嬉しかったことでもあります」
尊敬するプレーヤーが、同じ日本にいる。それは、大きなメリットにもなるはずだ。

冒頭で本人が語った通り、彼の大きな目標は2024年にある。
<母や家族、自分を支えてくださっている皆さんに、パラリンピックのコートでプレーする姿を見せたい>、それを実現するために――。城のチャレンジは続いていく。



愛知を拠点に練習をする城。「車いすテニス世界ジュニアマスターズ」でペアを組んだ小田凱人ともよく練習をしている


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