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2021.01.12

選手情報

ジュニア車いすテニス選手・小田凱人「国枝慎吾選手は憧れだからこそ、戦いたい」

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障害、車いす、ラケット…
すべてが異なるスタートから目指す
“勝利”の二文字

――他にどのようなパラスポーツを見たのでしょうか?

「バスケットやラグビー、水球など一通り見ました。その中から車いすテニスを選びました。今でも思うんですけど、難しいスポーツがゆえに良いショットが打てた時やボールに追いつけたときはスゴイ快感というか『めっちゃいいな』『気持ちがいいな』という気持ちになります」

――本格的に始めたのはいつ頃ですか?

「車いすテニスを10歳ぐらいから始めて、半年くらいですね。小学5年生ぐらいまではジュニアの大会を回っていました」



――車いすテニスをやろうと決めて、2年後には試合に出ていたとはすごいですね。小田選手にとっての車いすテニスの魅力はどのようなところにありますか?

「みんな、それぞれ自分の障害とか体が違って、さらに車いすもみんな一緒のものはなくて、ラケットも違う。まったく違うところからスタートして、違うものを使っているのに、“勝利”というものに一生懸命になって、そのために努力して、プレーしている。違うところから一つに集まるというのがかっこいいなと。あと、健常者の人とも打ち合えたりとか、そういうのが楽しいです」

――車いすテニスが強い選手というのはどんなところが優れていると感じていますか?

「国枝選手だけではないのですが、どの選手もチェアワークがいいですね。トップの選手で、そこがよくない選手はいないと思います。ショットの弱点はいろんな選手あるかもしれませんが、チェアワークが弱点という選手はいない。いいボールを打つためには、良いところに入って、良い打点で打たなければいけないし、そのためにチェアワークが重要になります」

――プレー中、相手が打つときには背中を向けている時もありますよね。

「そういう時はおびき寄せるというか、わざと空けておいて、背中を狙わせる。相手の狙うところを自分が決めるように誘っていたりするんですよ。来てから判断するのでは間に合わない展開になるので、こっち側から仕掛けていかないと厳しい試合になってしまいます」

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