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2021.01.15

メーカーズボイス

世界が認めた本物のオーバーグリップ! ”超感覚ウェット”ボウブランド「BOW003」

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技術・工夫に長けた日本の“職人”が

作り上げたオーバーグリップテープが
ボウブランドのお墨付きをもらう

話をオーバーグリップ・テープに戻そう。現在発売となってボウブランドのオーバーグリップ「BOW003」は、日本で企画され、日本で作られているというおもしろい背景を持っている。それの歴史は、1970年台後半にまで遡る。
若いプレーヤーにとっては、当たり前のギアであるオーバーグリップ・テープだが、初めからあったわけではない。今みたいに質の良いシンセティック・レザーもなかったため、いわゆる“元グリ”もレザーが当たり前。汗で滑るのを防ぐために、包帯のようなものを巻くプロやポケットに入れたオガクズを使うプロなんかもいた。

そんな中、1970年台後半にアメリカで“オーバー・グリップ・テープ”というものが発明された。当時はビヨン・ボルグ(スウェーデン)がウィンブルドン5連覇を果たしたテニスが特に熱かった時代。いち早く日本でも販売したのがアジアワースという会社だった。“FURREX (ファーレックス)”という製品をまず普及版として販売していくと、同社にいた大松氏は、「最高のものを作り、ボウブランドの名前を付けて売り出したい」と、日交加工材(当時)の清水氏に掛け合う。


"ボウブランド"の名はダテではない


冒頭でも紹介したとおり、ボウブランドはクラフトマンシップ(職人魂)を持つ会社。だからこそ、同社の承認を得るまでの過程は大変なものだったという。しかし、日交加工材もまた職人としての意地がある。そこから試行錯誤を始め、結果的に、当時最高級と言われていたデュポン社の不織布、最も温度差に強い最高級ウレタン塗料、接着性の強い純性樹脂を使ったものに行き着いた。そのウレタンの浸透時間を変えたり、温度を変えたりなど調節していき、数多の試作品を作った結果、ボウブランド側が10タイプのオーバーに合格を出した。それを日本のプロや学生にテストしてもらい、評価の高かった5つのものが市販されることに。1983年から、数年間、まず販売を続けると、実績や選手をはじめとする意見を集約して「No.3」こそが、日本人プレーヤーにとって最高のものだと判断。「BOW003」と銘打って発売に至っている。








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