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2021.02.03

大会情報

錦織圭、調整不足の中で “らしいテニス”を見せる

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全仏以来の試合となった錦織

調整不足の中で見せた錦織らしさ

2月3日、ATPカップ2日目が行われ、日本はロシアと対戦した。初戦の西岡良仁(ミキハウス)は、アンドレイ・ルブレフに、続く錦織圭(日清食品)もダニール・メドベデフにストレート負け。マクラクラン勉/西岡ペアで臨んだ男子ダブルスでは、アスラン・カラツェフ/エフゲニー・ドンスコイには2-1で勝利したものの、1勝2敗でロシアに敗れた。

本日、最も注目を浴びたのは、昨年の全仏オープン以来の試合となった錦織だろう。2-6、4-6と試合では敗れたものの、光るプレーも見せた。試合直後、自身のオフィシャルアプリに「Happy to be back on court!(復帰できてハッピー)」と綴っていることからも、手応えを感じた試合だったと思える。

ご存知の通り、錦織はアメリカからのチャーター便でオーストラリア・メルボルン入りをしたが、搭乗便から新型コロナウイルス陽性者が出てしまったため、14日間、ホテルの部屋から一歩も出られない完全隔離となっていた。練習再開が1月30日だから、コートでの練習を始めて5日目で試合を行ったということ。そんな中、早いテンポでのショットを繰り出すなど、錦織らしいテニスを見せたといってもいい。

【動画】ネットプレーでポイントを奪った錦織


ミスの数は対戦相手と同等だった

試合のスタッツ(統計)を見ていくと、「最速サーブ」は、ファーストサーブ:時速185キロ、セカンドサーブ:時速150キロ。ファーストサーブで時速200キロが出ていないというところは、やはり調整不足が出てしまっているのかもしれない。実際、メドベデフのリターン成功率は、82%と高いものだった。ちなみに、錦織のリターン成功率は53%だった。また、ネットプレーは24回で15ポイントを奪っている。

0-2というスコアを考えると、興味深いのがミスの数。フォーストエラー(相手のショットが良かったためのミス)が21本(メドべデフ:20本)、アンフォーストエラーが22本(メデベデフ:17本)と、メドベデフと同等のミスの数となっている。それだけ、錦織のショットも攻撃的だったといってもいい数字ではないだろうか。

明日は同じくナイトセッション(日本時間15時半〜)で、日本はアルゼンチンとの試合が組まれている。錦織の相手は、ディエゴ・シュワルツマンである。復帰2試合目の錦織はどんなプレーを見せるだろうか。

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Photo by Takeo Tanuma