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2021.02.09

大会情報

ナダルが全豪OP1回戦ストレート勝利の好発進も「完璧ではない」と背中に不安【全豪OPテニス】

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世界56位に快勝のナダル
背中の状態に不安抱える

全豪オープン大会2日目、男子シングルス1回戦に登場した世界ランキング2位のラファエル・ナダル(スペイン)が、同56位のラスロ・ジェレ(セルビア)を6-3、6-4、6-1のストレートで快勝。危なげなく2回戦進出を決めた。

【動画】R.ナダル vs. L.ジェレのマッチハイライト

男子国別対抗戦「ATPカップ」を背中の張りにより欠場したナダル。大会前の会見では、「調子が良くないのは明らか。背中を痛めていた。重要なのはどんなコンディションで試合に臨むかだ。状況が改善されていくことを期待したい」と語り、試合の場に立つことなく全豪オープンを迎えた。

だが、この日ナダルが見せたプレーは、盤石なものだった。第1セットこそ13本のアンフォーストエラーをしたナダルだが、第2セット以降はミスも減り、安定したプレーでジェレを退けた。

2009年以来となる全豪オープン2度目の優勝に向けて、ナダルは「しばらくプレーしていなかったから、久しぶりに公式戦で戦うのは難しかったが、良いスタートが切れた。ハッピーだよ」と勝利を喜んだ。

一方、背中の状態について問われると、「わからない。数日前に言ったように完璧ではない。常に改善するチャンスはあるし、だからこそプレーをし、もっと良くなるために戦っている。自分にチャンスを与えようとしているんだ。今日は良くなかった。サーブの動きを少し変える必要があったんだ。明日は休み。日々、ポジティブでいられるように頑張らないといけないね」とコメント。まだまだ万全のコンディションではないとした。

2009年の優勝以降、4度も決勝に進出したもののいずれも準優勝に終わっているナダル。この全豪オープンを優勝すれば、オープン化以降、誰一人として成し遂げることができていない偉業「ダブルグランドスラム」(すべてのグランドスラムで2度以上優勝すること)を達成することとなる。これまでグランドスラム優勝回数20度や全仏オープン13回制覇、連続トップ10在位歴代1位の800週など、数々の記録を打ち立てたレジェンドが、今大会で新たな記録を作ることができるのか注目だ。

※ランキングは2月8日現在

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma