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2021.02.11

大会情報

試合中にネンザ発生。それでも最後まで戦い続けた元女王ビーナス

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対戦したエラーニにとっても
難しい試合となった2回戦


「(第1セット)5-1となったところで、彼女があんな風になっていてショックだった。最初は、何が起きたのか理解できなかった。2度メディカルタイムアウトがあった。ケガをしている、100%でない相手とプレーするのは難しい。タフだった」
2月10日、全豪オープン大会3日目、サラ・エラーニ(イタリア/世界ランク134位)は、ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ/世界ランク81位)を6-1、6-0で下した。冒頭の言葉は、エラーニの言葉である。


この試合、1回戦以上にしっかりと左ヒザにテーピングをした状態でプレーを始めたウイリアムズだったが、第1セット終盤、今度は右足首をひどくネンザしてしまう。痛みのために声を出し、涙もこぼれていたという。メディカルタイムアウトで処置をしてもらい、なんとかプレーを続けたが、途中、ほぼ動けない状態にもなったしまった。それでも、2セットを戦い切ったところに、彼女の強さを感じる。

【動画】ビーナス・ウイリアムズ2回戦ハイライト


「(あの状態の中で)すごいストロークを打ってきていた。けど、サーブを打つのも苦しそうでスピードも遅くなっていた。そして、彼女は走れなくなってしまった」と振り返ったエラーニ。ドロップショットやロブを打ったことに対して、ネット上では議論も巻き起こっていたという。とはいえ、すべて“やわらかなボール”で返すというわけにもいかない。自分のプレーをしようと集中したというエラーニは、試合後に「本当にごめんなさい」とウイリアムズに伝えたと語った。

「人生で何が起こったとしても、常に頭を高く上げて1億%頑張るのよ。それこそ、心掛けていることだし、私が誇りに思うことよ」、ウイリアムズの言葉である。40歳という年齢だけにケガの状態が心配だが、きっと元気な姿で戻ってきてくれるはず。そう願いたい。

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