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2020.06.10

選手情報

キリオスにコーチは必要? 不要?

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ニック・キリオス(オーストラリア)が、ポッドキャスト番組「Elliot Loney Podcast」に出演し、コーチを付けない理由について答えた。

彼の口から語られた理由は、まず「お金のムダ」。確かに、コーチを雇う金は安いものではないだろう。そして「コーチが設定しすぎる」「自分のやり方でやりたい」「(コーチがいたら)それは悪夢のようなものだ」ということも答えていた。なんともキリオスらしいとも思えるコメントである。

コーチ側としては、なんとも言い難いコメントでもある。だからこそだろう、アメリカのテニス関係者が反応している。

このインタビュー記事を見たジミー・アリアス氏(アメリカのテレビ番組『テニスチャンネル』解説者)は、「僕はコーチをやっているから賛成できない」としながら「キリオスはスペシャルなんだ、子供のようなところも、我が道を行くところも、エンターテイメント性がある彼らしい主張だ」と語っている。またリンゼイ・ダベンポート氏は、「去年のレーバーカップでは、チームメイトのアドバイスを聞いてプレーしていて、その時は誰が見ても良くなっていた。彼はタレントもあるし、サービスやペース配分も良い。フィジカルもさらに良くなっているので、コーチがつくことでメンタルも強化できればいいのでは?」と発言。正解かどうかはともかく、「コーチがいればもっと良くなるのに…」というのが、コーチ側の意見ということである。

また、あまのじゃくなキリオスは「ゴールはメジャータイトルを獲ることではない」とも語っている(語ってしまった…)。それに対して、アリアス氏は「すべてのプレッシャーを排除している(コーチを重視していない)から、メジャーには勝てないんだと私は思うね。4、5時間の試合を7回連続して勝つことはできない、と言っているということだよ」と語った。

果たしてキリオスにコーチは必要なのか? それとも不要なのか。あなたはどう思う?

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma