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2021.03.15

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西岡良仁は世界44位のビッグサーブに屈し初戦敗退「流れを作り切れなかった」

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西岡良仁はラリー戦では主導権握るも
ブブリクのサーブ崩せず


「ドバイ・デューティー・フリー・テニス選手権」(アラブ首長国連邦・ドバイ/ATP500)シングルス1回戦、世界ランキング59位の西岡良仁(ミキハウス)は、同44位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)に4-6、6(4)-7で敗れ、初戦敗退となった。

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両者は、2月下旬に行われた「シンガポール・オープン」(ATP250)の1回戦でも対戦。西岡はチャンスを握ったが、それを生かすことができず、3-6、2-6で敗れている。

この日の試合では、第1セット第1ゲームでブレークを許した西岡。その後ブブリクのサーブを崩すことができないまま、ブレークポイントすら奪えず、セットを落としてしまう。

第2セット、またもセットの最初のゲームでブレークされてしまった西岡。追いかける展開になったが、西岡は粘り強くブブリクのサーブを返球し、ストローク戦でリズムを取り戻すと、直後の第2ゲームでブレークバックに成功する。その後、西岡はストロークをしっかり打ち分け、着実にポイントを奪ってキープを続けると、試合はタイブレークへ。2度のミニブレークを許した西岡は、3-6から1本返すが、最後はブブリクのフラットサーブを西岡がリターンミス。ストレートで敗れた。

試合を通して、ブブリクはファーストサーブ確率が65%、ポイント獲得率でも93%とサービスゲームで高いパフォーマンスを見せた。

敗れた西岡は、「体調は悪くなかったし、テニスも悪くなかった。チャンスもつかめそうだったが、相手も大事なところでサーブを決めてきた。自分の方に流れを作り切れない試合だった。ただ、手応えとしては悪くなかった」と自身のテニス自体は復調していると語った。

だが、西岡が懸念しているのは、今シーズンが始まってからまだ2勝しかしていないこと。「テニスの問題より気持ち的な部分がきつい。負け続けるとそこから抜け出すのが大変。(自分の)テニスはできてきたが、どうやって勝つかが見い出せていない状況になっている」と、心と体が噛み合っていないという。「今までならこういうのが続いても『ちょっと旅行でも行こうかな』みたいなこともできていたが、それができなくなっている。切り替えができないのが自分の中で今一番厳しいところ」と、パンデミックの中で外出もできず、リフレッシュする時間が取れないストレスを明かした。

西岡は、3月24日にスタートするATPマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」に出場予定。「向こう(マイアミ)である程度いい時間が過ごせるかな」と、気持ちを新たに再び戦うため、早めにアメリカに移動するとしている。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma

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