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2021.03.25

メーカーズボイス

ISOスピードだから出来たテニス・ストリング! ナチュラル並みの打球感を誇る「ポリ・マルチ」に注目!!

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テニス用の“ガット”が誕生したのは
1世紀以上前の「1875年」

テニス用の“ガット”が誕生したのは、1世紀以上前の1875年だということがわかっている。その前年、1874年に、イギリス人、ジョージ・バッシー氏が、世界初のテニス用ラケットフレームを作成。そこに張るための糸の製作を、テニスブランド“バボラ”の創業者ピエール・バボラに依頼。当時、楽器用、弓用のストリングを作っていたから、その技術を応用して作られたわけだ。当時は、羊の腸を加工して作られていた。それが第二次世界大戦後、原料である羊の腸の入手が困難となり、試行錯誤の結果、牛の腸で作るといいことを発明する。しかも、羊のそれより牛のものは、ハイテンションでも切れづらく、弾性も高かったのだから、結果的に羊(シープ)より高品質なものになった。

ストリングにとって、次に革命的な変化が起きたのは1950年代。産業の発達により、さまざまな化学繊維が発明されて、ナイロン、ケブラー、ザイエックスなどの原料を使ったものが出始める。とはいえ、当時は、それほど高品質なものではなかったのではなかった。品質の良い化学繊維のストリングが出始めるのは1970年代になってからと言われる。続く1980年代には、ポリ系ストリングが登場していく。ただ、当時の製品は決して素晴らしいものではなかった。それらの品質がぐっと高まったのが1990年代である。

1989年にテニス用ストリングに参入を開始した「ISOスピード」も、そこに一役買っている。昔は、何万円もするようなナチュラル・ガットだけだったが、素晴らしい性能のストリングが数千円で買えるようになった。だからこそ、今日あるテニス人気があるわけだ。




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