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2021.03.25

選手情報

望月慎太郎がフェデラーや錦織圭から学んだこと「僕のヒーロー」/17歳でATPマスターズ1000の本戦へ

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17歳の望月慎太郎がマイアミOP本戦へ
初戦は世界243位のコキナキス

グランドスラムに次ぐグレードのATPマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ)男子シングルスの予選を勝ち抜いた世界ランキング654位の17歳、望月慎太郎(Team YUKA)のインタビューをATP公式サイトが掲載。39歳にしてテニス界のトップに位置する世界ランキング6位のロジャー・フェデラー(スイス)や日本のエース、錦織圭(日清食品)らから得た学びを語った。

【動画】望月慎太郎が2019年ツアー最終戦でR.フェデラーとともに練習を行った様子

2019年7月、日本男子として初めてウィンブルドン・ジュニアを制した望月は、同年のツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」に当時世界ランキング3位のフェデラーの依頼を受け、ヒッティングパートナーとして参加。フェデラーのほか、ラファエル・ナダル(スペイン)やアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、ガエル・モンフィス(フランス)らと練習を行った。

ATPのインタビューで望月は、「彼(フェデラー)は僕のヒーロー。『Nitto ATPファイナルズ』では、ヒッティングパートナーとして参加し、彼と一緒に打つことができました。夢のようでした。彼は、とても簡単に打つし、リラックスしてプレーする。彼は僕に『大きな大会に出場チャンスがあれば、それを目指せばいい』と言ってくれました」とコメント。

続けて、「この大会(マイアミ・オープン)で僕はワイルドカードを持っていました。まだ600位くらいで予選通過には程遠い状態でしたが、出場するチャンスがあったのでとにかく出場しました」と語った。

2月下旬に行われた「シンガポール・オープン」(シンガポール/ATP250)で、ツアーデビューを果たした望月。「キャリア初のATPの大会だったので、とても緊張していて自分のテニスができませんでした」と、残念ながら1回戦でトルコの世界302位の選手に敗れた。それでも、「今回は2回目の大会で慣れてきました。ツアーでのプレーを楽しんでいます」と早くもツアーでの戦いを楽しむことができているとした。

また、望月はフェデラーだけでなく、同じIMGアカデミーを練習拠点にする錦織圭(日清食品)からも学びを得たとしており、「僕は12、13歳の時にIMGアカデミーに来てトレーニングを始めました。彼(錦織)は当然のことながらたくさん練習しますが、休憩ではよく話してくれます。テレビで見ている試合では、とても真剣で集中していて、オンでもオフでも彼はそれがとても上手と思う」と、いかに冷静で落ち着いていることが大切なのかを学んだという。

今大会、望月の初戦の相手は、同じ予選勝者で世界ランキング243位のタナシ・コキナキス(オーストラリア)。全豪オープンでは、約1年5か月ぶりとなるツアーレベルで勝利。2回戦ではステファノス・チチパス(ギリシャ)とフルセットまでもつれる接戦を演じている。手強い相手だが、望月はどのようなプレーを見せてくれるのか注目だ。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma