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2021.04.01

選手情報

ブブリク、自分が打った超速リターンに爆笑。「だって、人生最高のフォアハンドを打っちゃったから(笑)」と説明[マイアミ・オープン]

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キャリア初のマスターズベスト8を
記録したブブリクがおもしろい!


「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ)で、ATPマスターズ1000では、キャリア初となるベスト8に進出した第32シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/世界ランク44位)。惜しくも、ヤニック・シナー(イタリア/同31位)に敗れてしまったものの、その実力を示した大会だったと言える。

【動画】ブブリクが見せた奇想天外プレー


今年だけで2月のATP250シンガポール大会、3月のATP250ドバイ大会と2度、西岡良仁(ミキハウス)と戦っているので、その名前を知っている人も多いかもしれない。

特徴的なのは、奇想天外なプレーを見せるところだ。相手の虚をついてアンダーサーブを打ってみたり、ツアーではほとんど見られないリバースサーブ(スライスとは逆に曲がるサーブ)を打ってみたり。シナー戦では、以前ロジャー・フェデラー(スイス)が見せていたセカンドサーブに対して早いタイミングでリターンダッシュをするセイバーも見せている。「素晴らしいタッチを持っているし、アイディアもある」とシナーも語っているとおり、その技術は見事なものと言える。

そんなブブリクが今日の試合で見せたプレーで、自らが爆笑してしまったプレーがリターンだ。ただのリターンではない。サーブ級の時速105マイル(約169km/h)というフォアハンド・リターンを見せたのだ。これにはシナーもまったく動けずにリターンエースとなった。笑った理由について、コート上で「だって、人生で最高のフォアハンドを打っちゃったから(笑)」と説明している。

常々、“お金のためにテニスをしている”と公言しているブブリクは、元々はロシアに住んでいて2015年までロシア国籍としてプレーしていたが、問題を感じて2016年から条件のいいカザフスタン国籍に変えたという異色の経歴を持っている。

一筋縄ではいかない選手というのか、シナー戦のあとも、ユーモアたっぷりの会見を開いている。

――素晴らしい大会でしたね。マイアミでのプレーを振り返っての気持ちは?
ブブリク「質問の意味がわからなかったな」(このあと、しっかり答えている)
――第2セットのプレーについて教えてください。
ブブリク「イタリア人には話せないよ(笑)」(このあと、しっかり答えている)

なんとも取材者にとっては、やりづらい相手であるが、ちょっとおもしろい。プレーはもちろん、コメントについても、今後、見逃せない存在となりそうである。

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Photo by Takeo Tanuma