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2021.04.27

選手情報

錦織圭の2回戦はアンダーソンに決定。マッチポイントを凌いでティアフォーに勝利[ミレニアム・エストリル・オープン]

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ストローク戦でも互角以上の戦いを
見せたアンダーソンが勝利


4月26日、ATP250「ミレニアム・エストリル・オープン」1回戦が行われ、同105位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)は、世界ランク64位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)に4-6、7-6(6)、7-6(4)で勝利。これにより、第4シード・錦織圭(日清食品/世界ランク39位)の2回戦の相手が、アンダーソンに決まった。

【動画】アンダーソンvs.ティアフォーマッチハイライト


第1セットを、1ブレークを許して4-6で落としたアンダーソン。第2セットに入ると、ストロークを深くコントロールできるようになり、互いに2ブレークずつ奪ってタイブレークに突入する。そのタイブレークでは、5-6とティアフォーにマッチポイントを握られてしまう。ここでアンダーソンは、両手バックを強打。ベースラインぎりぎりに落ちたボールをティアフォーが返せず、ピンチを防ぐ。ストローク戦で押していたアンダーソンは、そのまま8-6でセットを取り返す。そして第3セットも互いに2ブレークずつ奪ってタイブレークに突入。ストロークが好調だったアンダーソンが7-4でティアフォーを退けた。



アンダーソンと接戦を演じたティアフォー


今季初のクレー初戦で、勝利したアンダーソンは、「非常に拮抗した試合だった。高い質のテニスができ、ポジティブな部分が多かったと思う。特に第2セット途中から試合終了まで良いプレーができた。ハッピーだよ。もし、負けていたとしても、正しい方向に歩めたと感じられたと思う。勝利でき、次の試合があるというのは、ボーナスみたいなものだ」と語っている。

アンダーソンといえば、2017年USオープン、2018年ウィンブルドンのファイナリストでもある。しかし2019年、ウィンブルドン後に右膝を故障して9月に手術。その復帰のためのトレーニングをしていた同年12月に、同じ右膝半月板を損傷してしまい、再度メスを入れている。その影響もあってか、ここ1年あまりは目ぼしい活躍ができていなかった。

「本当にいいテニスができたし、勢いもあった。自信が戻りつつある。いつものように、一歩ずつ頑張っていきたい。もちろんグランドスラムやマスターズで勝つためにプレーをしている。そのためにも、もっといいテニスをしないと。何が必要かはわかっているし、それが簡単ではないこともわかっている。コンディションを維持することが最大の課題だが、そのためにできるかぎりのことはしている」と語るように、やっと満足なテニスができるようになってきたようだ。

錦織とアンダーソンの対戦成績は、5勝4敗でリードしているが、対戦は2018年のNitto ATPファイナルズ(6-0、6-1でアンダーソンが勝利)が最後となっている。

依然として200km/hを超えるビッグサーブを持ち、ティアフォー戦で見せたような強力なストロークも持ち合わせているアンダーソン。錦織も調子を上げてきているものの、手強い相手となることもまちがいないだろう。2回戦の試合に注目したい。


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