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2021.05.13

大会情報

全仏オープンが1日最大約1万3千人の観客を迎える「安全を確保しながら観客を迎える」

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全仏オープン、予選は無観客も最大1万3,000人の観客迎える

5月12日、フランステニス連盟(FFT)は、5月30日に開幕する全仏オープンの観客数や新型コロナウイルスに対するプロトコル(規定)などについて発表。1日当たり、最大1万3146人の観客を迎えることとした。

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今大会では、観客を迎え入れ、健康と安全のプロトコルを実施するためのキーワードとして挙げたのが、“責任”という言葉。そのために、大会側は、11歳以上の入場者に対してマスク着用を義務付け、入場の際には“ヘルスパスポート”と呼ばれるワクチン接種証明書か48時間以内のPCR検査または抗原検査の陰性証明書のいずれかを紙媒体かデジタル形式で提示しなければならない。

観客数は、大会が進むにつれ増加し、5月24日から28日に行われる予選は無観客。本戦がスタートする5月30日から6月8日までは、“ERP”*と呼ばれる会場内の独立した6つの各エリアで、収容人数の35%まで使用し、1日当たり最大5,388人の観客を迎え入れる。また、大会終盤になる6月9日からは収容人数の65%まで観客を入れ、センターコートのフィリップ・シャトリエが最大5,000人、1日当たり1万3,146人の観客を入れるとしている。

現在、フランスでは、6月8日まで21時以降の外出が禁止されており、今年から導入されるフィリップ・シャトリエでのナイトセッションのほとんどは無観客となる。規制緩和される予定の9日に1時間早めた20時より行うという。

FFT会長を務めるジル・モレトン氏は「FFTは、フランスの政府機関と緊密に連携し、オリンピックで過密になっている国際的なスポーツカレンダーを考慮しながら、ローラン・ギャロスの開催のための選択肢を検討してきた」とコメント。続けて、「このような状況下で大会を1週間延期することは最善の解決策だった。その目的は、関係者全員の安全を確保しながら、多くの観客を迎えるチャンスを最大限にすること。この2つの目的を達成するには、この選択が功を奏した」と、開催を遅らせたことで安全を担保しながら観客を迎えることができたと語った。

ERP*=フィリップ・シャトリエ、スザンヌ・ランラン、シモーヌ・マチュー、2~5番コート、6~9番コート、10~14番コートの6つのエリア

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma