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2021.05.18

選手情報

セリーナを驚かせた17歳、イタリアの17歳ピガート[エミリア・ロマーニャ・オープン]

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敗れたものの、セリーナから
ブレークした17歳ピガート


イタリアのテニスというと、今は男子が好調だ。5月17日時点のATP世界ランキングでは、9位マッテオ・ベレッティーニ、17位ヤニック・シナー、28位ロレンツォ・ソネゴ、29位ファビオ・フォニーニがトップ30にいて、100位以内に9選手がいる。

【画像】セリーナに「ありがとう」と綴ったピガート


その前でいうとイタリア女子では、全仏女王のフランチェスカ・スキアボーネ(キャリアハイ4位)、USオープン女王のフラビア・ペンネッタ(キャリアハイ6位、フォニーニ夫人)、ロベルタ・ビンチ(キャリアハイ7位)、サラ・エラーニ(現108位、キャリアハイ5位、全仏準優勝)らが黄金世代として活躍していた。

だが、今はNo.1選手はカミラ・ジョルジ(83位)をはじめ、トップ100に3人だけになっている。期待の若手ということでは、108位にいる20歳のエリザベッタ・コッチャレットが筆頭である。20代となると、あとは200位以上となっている状態だ。

そんな中、可能性ある若手が現れた。リサ・ピガートである。17歳の彼女は、ランキングは572位ながら、現在開催中「エミリア・ロマーニャ・オープン」(イタリア・パルマ/WTA250)に予選にワイルドカード(主催者推薦)で出場すると、見事予選を突破。本戦入りを果たすと、第1シードのセリーナ・ウイリアムズ(アメリカ/同8位)と対戦。3-6、2-6で敗れはしたものの、セリーナからブレークをし、強打で打ち合うシーンも見せた。試合後には、自身のスマホで写真を撮影するという若者らしいシーンもあった。

対戦したセリーナは、「リサは、うまくプレーしていたわね。まだ17歳だけど、素晴らしい選手だし、彼女に驚かせされた。WTAで初の本戦だったようだけど、度胸があるし、将来が楽しみな存在だと思う」とピガートの可能性を認めている。

敗れたピガートは「心を揺さぶられる1日だったわ。セリーナとの対戦が決まった時は涙が出た。それでもコートに出たら、楽しむことができた。私は素晴らしいスタート(ブレーク)を切ったけれど、彼女はそのあとレベルを上げていった」とコメント。WTA初の本戦は敗れてしまったが、セリーナとの対戦は大きな経験となったはず。

イタリア女子に、新時代は訪れるか。若き才能たちの活躍に注目したい。

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