2019年全仏以来となるクレーコートでの
試合となったフェデラー
5月18日、「ゴーネット・ジュネーブ・オープン」(スイス・ジュネーブ/ATP250)シングルス2回戦、第1シード、ロジャー・フェデラー(スイス/ATPランク8位)は、パブロ・アンドゥハル(スペイン/同75位)と対戦。4-6、6-4、4-6で敗れた。
【動画】フェデラーが見せた!スーパードロップショットなど
今シーズン、フェデラーは「集中力という面でも、少しストレスが少ないトーナメントでカムバックしたかった」と語り、3月に開催されたATP250ドーハ大会でツアーに復帰。同大会では、初戦でダニエル・エバンズ(イギリス)にフルセットで勝利をあげたものの、準々決勝でニコロズ・バシラシビリ(ジョージア)に同じくフルセットで敗戦。すると、敗戦翌日に、“トレーニングに戻るべきと判断した”と表明。今大会はそれ以来の大会となる。
入場前、会場にはダフトパンクの「ワンモアタイム」が流れていた。“もう一度、強いフェデラーを見せてほしい”そんな意味を込めてだろうか。
トレーニングをし直して復帰を果たしたフェデラーは、サーブ、フォアハンド、バックハンドとすべてが3月の復帰時よりキレを増しているように見えた。しかし、アンドゥハルも安定感あるプレーを披露。フェデラーにとってはタフな試合となった。
第1セット、フェデラーはリターンからスタート。第2ゲーム、デュースとはなったものの、フェデラーはサーブでいい状況を作るとキープに成功する。さらに第4ゲームでは、フォアハンド・エース、サービス・ポイントなどフェデラーの良いプレーも出てキープする。しかし、アンドゥハルも序盤からミスがなく、堅実なプレーを披露。キープが続いていく。
第8ゲームは、ドロップショット、フォアハンド・ウィナー、アンドゥハルのアンフォースト・エラー2本でこの試合初めてラブゲームでキープに成功する。
しかし、4-5で迎えた第10ゲーム、フェデラーにストロークエラーが続き30-40とブレークポイントを迎える。ここでフェデラーは痛いインパクトミス。ボールがアウトとなり、第1セットは、アンドゥハルに4-6で奪われた。
第2セット第2ゲーム、フェデラーはこの試合初めてのサーブ&ボレーを決めるなどで、ラブゲームでキープ。
すると直後の第3ゲーム、デュースで軌道の高いボルからフォアハンドでウィナーを決めてブレークポイントを迎えると、続くポイントでアンドゥハルのフォアハンドがネット。この試合初めてブレークに成功する。
結局、フェデラーはリードを保ったまま、6-4でセットを取り返す。このセット、フェデラーはファーストサーブ成功率が79%、ファーストサーブポイント取得率が84%と高い数字をマーク。アンドゥハルにリターンで16%(3/19)しかポイントを取らせなかった。
勝負の第3セット、第3ゲームでフェデラーは15-40とダブル・ブレークポイントを迎えたが、この2本は凌がれる。それでも粘ってブレークポイントを迎えると、ドロップショットでアンドゥハルをネットにおびき出してクロスにパッシングショット! これが決まって先にブレークを奪う。
その後は互いに安定感あるテニスでキープを続けていく。すると4-3で迎えた第8ゲーム、フェデラーはブレークを許してしまい4オールに。さらに4-5で迎えた第10ゲーム、フェデラーは痛いミスが出て再びブレークを許して4-6。最終セット終盤に崩れて復帰戦を勝利で飾ることはできなかった。
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