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2021.05.22

テクニック

フェデラーのサーブはこうやって打つ! 鈴木貴男プロによるテクニック解説(4) [リバイバル記事]

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一般プレーヤーでもマネできるフェデラーの打ち方を、鈴木貴男プロが独自の視点で解説。これであなたもフェデラーになれる!

一般プレーヤーにもマネできる部分を
鈴木貴男プロが解説!

ツアー優勝103回、グランドスラム優勝20回(全豪オープン6回、全仏オープン1回、ウィンブルドン8回、全米オープン5回)。“GOAT(GREATEST OF ALL TIME)”は、間違いなく世界で最も高い人気を持つプレーヤーだ。8月で40歳を迎える今でも、グランドスラム・コンテンダーとして、名前が挙がる。“美しい”と形容されるフェデラーのプレー。特徴はどこにあり、私たちはどこを吸収できるのか? 2005年全豪オープン、06年ジャパンオープンで、直接ボールを打ち合った鈴木貴男プロが、ならではの視点で解説する。今回からサーブについて紹介!

※解説/鈴木貴男(Team REC):1976年9月20日生まれ。175cm・75kg。北海道札幌市出身。堀越高校(東京)卒業。片手打ちバックハンド。95年プロ転向。同年、デ杯日本代表に選出される。デ杯日本代表では、最多勝利数(41)、シングルス最多勝利数(27)、ダブルス最多勝 利数(14)、最多勝利ペア(9、岩渕聡プロとコンビ)、最多試合出場(31)、最多年出場(15)と記録を持っている。岩渕プロとのダブルスでは、2005年AIGジャパンオープン優勝。フェデラーとは、05年全豪オープン(3-6, 4-6, 4-6)、06年AIGジャパンオープン(6-4, 5-7, 6-7[3])と2度対戦経験がある。
※『テニスクラシック・ブレーク』2019年2月号に掲載したものを再編集した記事になります

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相手に読ませず駆け引きがうまいフェデラーのサーブ

〈Point 1〉
限りなく読みづらい……
裏をかくフェデラーのサーブ

プロは、サーブが読みにくいと言われます。それでもフォームやトス位置、グリップ位置、状況などから、ある程度読むことも可能です。ところが、フェデラーの場合、異なるサーブのはずが、同じように見えてしまうのです。

そのわからないフォームもさることながら、さらに素晴らしいのが”相手を読む力”。ここで、どんなコースに、どんなサーブを待っているのか? そういったことをことごとく外してくるのです。“読みづらさ”こそ、フェデラーのサーブの特徴と言えます。


〈Point 2〉
構えでは“両足が伸びている”のがフェデラー流

サーブの最初、前足に体重を乗せる構えの際、フェデラーは両足をしっかり伸ばしています。おそらく、これはフェデラーの中で“サーブを打つにあたり、最も快適な形”であるからなのだと思います。これがあるからこそ、一定のリズムでのサーブにつながる。フェデラーにとって当たり前の形となっているのでしょう。




構えでは両足が伸びている。これがフェデラー流

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解説写真=山岡邦彦(NBP)、フェデラー写真=石塚康隆(NBP)、田沼武男