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2021.06.01

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西岡に敗れたツォンガ、来年の全仏について“保証はできない”と会見で語る[全仏オープン]

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試合中、事あるごとに笑みを浮かべていたツォンガ

第4セット、タイブレーク5-6。西岡良仁(ミキハウス/同60位)がフォアハンドのダウン・ザ・ラインを放つと、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス/世界ランク75位)は腕を伸ばしてロブを上げる。しかし、このボールがオーバーに。2時間52分、ツォンガは、4-6、2-6、6-3、6(5)-7で敗れた。ネット際で何度もお辞儀する西岡に近づくと、ツォンガはポンポンと肩を叩き、西岡の健闘を讃えた。

【動画】西岡の健闘を称えたツォンガ


今年3月、ATP250マルセイユ大会で、14ヵ月ぶりのツアー復帰を果たし、16ヵ月ぶりの勝利をあげると「子供の時のように幸せだ」と喜んだツォンガ。しかし、2回戦でウーゴ・アンベール(フランス)に敗れると、ATP500ドバイ大会、ATP500バルセロナ大会、ATP250リヨン大会、そして今回の全仏と5連敗となった。

第1セット、第2セットは前後左右に展開する西岡のストロークについていけず。ここで外出制限となる21時が近づいたために、観客がいなくなる。すると、応援がなくなったものの、第3セットを取り返し、第4セットもタイブレークまで粘った。

試合後、記者会見でツォンガは「負けてがっかりだ。第5セットに持ち込みたいと思っていた。一方で満足している部分もある。自分の能力を出したプレーができたのは久しぶりだ。ただ、ローラン・ギャロスの初戦で敗れるというのは、いつも胸が張り裂けそうな辛い気持ちだ。これだけの苦労をしてきて、少しでも報われたら良かったのだが。現役は続けようと思っているけれど、どこからもう少し力を見つけられることを願っている。観客たちの声援には感動した。そして冷静さを取り戻させてくれて、笑顔を向けるしかなかった。これがまた味わえてよかったよ」と試合を振り返っている。

試合中、悔しがりそうな局面でも、ツォンガがニコニコしているシーンが何度となくあった。ひょっとしてこれが最後の全仏オープンだったのか?

“来年もローランギャロスに戻ってくるか?”という質問に対して、ツォンガは「保証はできない」と答えている。
「今、言えるのは、もし試合に勝てなければ順位が下がってしまうということ。勝ちたいという欲はあるが、現実には向き合わなければならない。もし、ツアーで戦えなくなったなら、決断する時だろう」

元世界ランク5位。全豪オープンファイナリストのプレーを、あとどのくらい見られるのか。魅力あるプレーを見せてくれるスター選手だけに、もう一花咲かせてほしいというファンは少なくないはずだ。

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