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2021.06.07

選手情報

錦織圭、世界6位のズベレフにストレートで敗戦。ベスト8入りならず[全仏オープン]

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錦織圭、3大会連続で対戦のズベレフに完敗

全仏オープン8日目、男子シングルス4回戦で錦織圭(日清食品/世界ランク49位)は、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同6位)に4-6、1-6、1-6のストレートで敗れ、2019年ウィンブルドン以来となるグランドスラム8強入りとはならなかった。

【動画】錦織圭、世界6位のズベレフに完敗 マッチハイライト

今大会、1、2回戦でフルセットの死闘を制した錦織は、3回戦でヘンリ・ラークソネン(スイス/同150位)と対戦。第2セット途中でラークソネンが棄権し、4回戦進出を果たしていた。試合後の会見で錦織は、相手の実力を認めながらも「休みが必要だった」と4回戦を戦う上で、自身にとって体力を回復するいいチャンスになったと語った。

その4回戦の相手となったのが、前哨戦のATPマスターズ1000マドリード、ローマ大会で対戦したズベレフ。いずれの大会も錦織は敗れたものの、ローマ大会ではフルセットにもつれる戦いを見せた。今回で3大会連続で対戦することとなった錦織は、「(自身に)プレッシャーがないぶん、思い切ってプレーできる」とした上で、ズベレフも「先にリードするようにプレーしてくる」と警戒。「アグレッシブな気持ちで(試合に)入れればいいなと思う」としていた。

この日の試合では第1セット、第2ゲームで先にブレークを許した錦織。だが、第5ゲームでズベレフの強烈なサーブをしっかり返球。ブレークポイントを握ると、215キロのサーブを深くリターンし、ミスを引き出してブレークバックに成功した。その後、互いにサービスキープした第10ゲーム、錦織がバックハンドのダウン・ザ・ラインでウィナーを見せたが、30-30からズベレフが2ポイントを連取。2度目のブレークを許し、第1セットを4-6で落とした。

セットを取り返したい錦織だったが、第2ゲームでズベレフのリターンを攻撃できずミスが出てしまい、第1セットに続いて、ズベレフにリードをされてしまう。さらに、第4ゲームでもブレークを許し、ズベレフが一気に5ゲームを連取。このセット、錦織は4本以内で決まったポイントを28本中7本しか取れず。第2セットもズベレフが奪った。

あとがなくなった錦織は、なんとか一矢報いたいところだったが、勢いに乗ったズベレフが積極的に攻撃。これをしのぐことができず、第1ゲームでブレークされると、この試合までに9時間にも上る戦いをしてきた錦織にも疲れが見え始め、第3、第5ゲームでもサービスキープができず、ズベレフにストレートで敗れた。

勝利したズベレフは、準々決勝でノーシードのアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(スペイン/同46位)と対戦する。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma