close

2021.06.07

選手情報

メドベデフが8強入り、クレーは苦手のはずが「ハードのようにプレーすればいいと学んだ」[全仏オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

過去0勝4敗の全仏OPで
準々決勝進出を決めたメドベデフ


6月6日、全仏オープン8日目、男子シングルス4回戦、第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)は、第22シードのクリスチャン・ガリン(チリ/同23位)と対戦。6-2、6-1、7-5で勝利し、全仏オープンで初の準々決勝進出を果たした。

【動画】メドベデフvs.ガリン4回戦ハイライト&会見をチェック


第1セット、第2セット共に2ブレークしたメドベデフ。サービスゲームのポイント取得率は、それぞれ71%、75%と高く、第2セットはリターンゲームのポイント取得率も58%(第1セットは43%)と高い数字を叩き出した。

 「いつも言っているが、私に勝つには、いいプレーをしないとダメだ(笑) 最初の 2 セットは、彼が良くなかったから、私が有利だった。ほぼすべてのボールを返すことができた。第3セットは、彼がよくなってきたけど、勝つことができた。それでもタイトなセット、タイトな局面だった」とメドベデフ。
“タイトだった”と表現した第3セットは、1ブレークを与えたものの、そのブレークチャンスは1度切り。2ブレークして勝利している。

思い起こすのは、5月1週目のATPマスターズ1000マドリード大会。1回戦では、セット間にラケットを叩きつけ、「このサーフェスでプレーしたくない」「僕のショット、動き、体はクレーコートに合っていない」と嘆きの声をもらしていて、2回戦で今回勝利したガリンに敗れている。そして全仏オープンは、過去4度出場してすべて初戦敗退となっていた。それが今回は、強い勝ち方でベスト8に。メドベデフに何が起きたというのか!?

まずガリンについては「マドリードでは、プレーが悪くなくても、ショットがコントロールできない可能性があると学んだ試合だった。ブレークポイントを握ったけど、そこで自信がなくてリターンを叩けなかったんだ」と説明。今大会については「ローランギャロスでは、ハードコートのようにプレーすればいいと学んだんだ。クレーでもうまく動けるということを理解したよ。前も同じ感じでやれば、よかったのかはわからないけどね。ドロー運もなかったんだと思う。あと、ボールがいいね。ここのボール(昨年からウイルソン製)は大好きだ」と語っている。

突如として、クレーコートでの才能が開花した感のあるメドベデフ。どこまで勝ち進むことができるだろうか。準々決勝では、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同5位)と対戦する。

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

Photo by Takeo Tanuma