第2セット、ブレークされてから
ショットが不安定になったフェデラー
6月16日、ATP500「ノベンティ・オープン」(ドイツ・ハレ)2回戦、第5シードのロジャー・フェデラー(スイス/世界ランク8位)は、フィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同21位)と対戦。フェデラーは6-4、3-6、2-6でオジェ・アリアシムに逆転負けを喫した。【動画】フェデラーが見せたパッシングショットをチェック全仏オープン4回戦進出後に棄権を表明したフェデラーが、6月28日に開幕するウィンブルドンに向けて芝シーズンのスタートの場所に選んだのが、過去10度優勝と相性のいい今大会。1回戦では、予選勝者のイリヤ・イバシュカ(ベラルーシ/同90位)と対戦し、7-6(4)、7-5のストレートで勝利して2回戦に駒を進めている。対するオジェ・アリアシムは、全仏オープンまでの11大会中5大会が初戦敗退と不調だったが、前週行われた芝シーズン開幕戦のATP250シュツットガルト大会で準優勝となっている。初対戦となった39歳フェデラーと20歳オジェ・アリアシムの戦いは、速いテンポが印象的なゲームとなった。第1セット序盤はキープが続く展開に。フェデラー、オジェ・アリアシム共に、速いテンポのゲームを展開して難なくキープしていく。オジェ・アリアシム3-2で迎えたフェデラーのサービスゲームで初めてリターン側が0-30と複数ポイントを獲得。するとオジェ・アリアシムが攻撃的にいき15-40とダブルのブレークポイントを迎える。しかし、ここでフェデラーは集中力をアップさせ、2本のサービスポイントでデュースに持ち込み、ブレークを許さない。
すると、直後のゲームで今度はフェデラーにチャンスが訪れる。30-40とブレークチャンスを握ると、アプローチショットを打ってネットに出てきたオジェ・アリアシムに対して、片手バックハンド一閃。見事ダウン・ザ・ラインにボールを通して4-3と先にブレークに成功する。サービング・フォー・ザ・セットの第10ゲーム、フェデラーは15-40とピンチを迎える。しかし、ここから見事にキープに成功。第1セットを6-4で先取する。 このセット、フェデラーはファーストサーブ成功率73%と高い数字を記録している。
第2セット第4ゲーム、フェデラーは0-40とピンチに。しかし、あと1ポイントを奪わせない。3本のブレークポイントを凌いでキープして2オールとする。
フェデラーは、さらに第6ゲームでも30-40とピンチを迎えるが、ここを凌いだフェデラーだったが、2本目のブレークポイントでフォアハンドがネット。この試合初めて、ブレークを許して2-4に。第8ゲームはキープしたものの、ブレークバックはならず。第2セットは3-6で落として勝負はフルセットに持ち込まれた。
第3セットはフェデラーのサービスゲームからスタート。するといきなり0-40とトリプルのブレークポイントを迎える。なんとかデュースに持ち込んだが、再びブレークポイントを握られると、バックハンドがオーバー。いきなりブレークを許してしまった。フェデラーは、さらに第3ゲームでもブレークを許してしまう。なんとか立て直したいフェデラーだったが、尻上がりに調子を上げたオジェ・アリアシムを崩すことはできず。逆転負けを喫した。オジェ・アリアシムは、準々決勝でこの試合後に行われるヤン・レナード・ストルフ(ドイツ/同45位)対マルコス・ギロン(アメリカ/同75位)の勝者と対戦する。
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