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2021.08.31

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ガン克服のスアレス・ナバロ、最後のGSシングルスを戦い終える「ここにいることが何よりうれしい」 [USオープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

最後のグランドスラムシングルスを戦い終えたスアレス・ナバロ

現地8月30日のUSオープン初日、女子1回戦でカルラ・スアレス・ナバロ(スペイン/世界ランク335位)は、第26シードのダニエル・コリンズ(アメリカ/同29位)と対戦。2-6、4-6で敗れた。

【動画】スアレス・ナバロをスタンディングオベーションで称える感動的シーン


ラケットバックを肩にかけ、コートをあとにするスアレス・ナバロに対して、5番コートで戦いを見守った観客たちから惜しみない拍手が送られる。スアレス・ナバロにとって、今大会はグランドスラムを含むトーナメントで戦う最後の大会となることを観客たちは知っているのだ(サラ・エラーニ/イタリアとの女子ダブルスはまだ残っている)。

昨年9月、悪性ガンのホジキンリンパ腫と診断され、半年間の化学療法と放射線治療を行ったスアレス・ナバロ。発症前、昨シーズンをもって引退を表明していたが、このままでは終われないと、ガンを克服し全仏オープンで再びコートに復帰。その復帰戦では、2017年のUSオープンチャンピオン、スローン・スティーブンス(アメリカ/同66位)にフルセットで敗れた。続くウィンブルドンでは、第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア/同1位)に敗戦した。

そして、彼女のフェアウェル(さよなら)・ツアーも締めくくり。彼女にとって最後の大会、最後のグランドスラムとなるUSオープン、そのシングルスを戦い終えた。

「彼女(コリンズ)のプレーがあまりにも良かったから、難しい試合でした。それでもベストを尽くそうと頑張ったし、そうできたと思います」と試合を振り返ったスアレス・ナバロは、「普通にプレーしようとしていただけよ。以前と同じく、いつもどおり楽しもうと思っているの。自分のチームやほかのプレーヤーと練習する時もそうだし、2度と戻って来れないと分かっているので楽しんでいます。私にとって今年は贈り物みたいなもの。昨年は、もう一度ここに来ることができるとは思えませんでした。けれど、私はここにいることがが何よりうれしいわ」とその思いを語った。

さらにキャリアを通じて、誇りに思うことを聞かれたスアレス・ナバロ。「若いころの夢は世界のトップ10プレーヤーになることでした。もっと多くの夢を持っていましたが、それを手に入れることはできませんでした。一つだけ言うとしたら、私のバックハンドは他とは違う何か特別なものだということが分かったかもしれない(笑)」と冗談を飛ばしたが、「毎日を自然体でみんなと一緒に楽しもうとしました。これは誇りの一つ」と語った。


もしも代表に選出されたら、ビリー・ジーン・キングカップにスペイン代表としてプレーすると明かしたが、「シングルスプレーヤーとしての最後の大会であることは間違いない」と語ったスアレス・ナバロ。残る女子ダブルスも、思う存分楽しんでほしい。

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