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2021.09.09

選手情報

王者ジョコビッチ、世界8位ベレッティーニ下し偉業まであと2勝!「何年もかけて自分のゲームを完璧にしてきた」[USオープン]

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ジョコビッチ、第2セット以降にレベル上げて大会12度目のベスト4

9月8日、USオープン男子シングルス準々決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同8位)を5-7、6-2、6-2、6-3の逆転で下し、男子では1969年のロッド・レーバー氏以来となる年間グランドスラム、そしてロジャー・フェデラー(スイス/同9位)、ラファエル・ナダル(スペイン/同5位)を抜いて最多となるグランドスラム21勝目まであと2勝とした。

【動画】ジョコビッチが52年ぶりの年間グランドスラムへあと2勝! 準決勝ハイライト

ウィンブルドン決勝の対戦カードとなったこの日の試合、ジョコビッチは第1セットを落としたものの、第2セット以降はベレッティーニのサーブコースを読んで、多くのリターンを返球。ベレッティーニにプレッシャーをかけるとともに、自身のアンフォーストエラー数も一桁台に減らして第2、第3セットを連取する。第4セットでは、ベレッティーニに粘られたものの、序盤で奪ったリードを失わず。3年ぶり12度目となるUSオープンベスト4入りを果たした。

試合後、ジョコビッチは「僕は自分の強みが何であるかを知っていて、それを忠実に守っている。何年もかけて自分のゲームを完璧にしてきたから、僕のテニスには欠点がない。どんな選手も弱点があり、改善できる点があるはずだ。僕はできる限りオールラウンドなゲームをしたいと思っている。そうすれば、どんなサーフェスでも対応できるし、さまざまなプレースタイルを考えることができ、その試合で必要な戦術を実行して勝てる。僕は、常にすべてを満足のいくレベルを保ち、その時に必要な要素を取り出せるようにしたいんだ」と自身のプレースタイルについて分析。

そして、「今日はそれがうまくできた。第1セットではいろいろな感情があったが、ただただ落ち着いていた。何が起こったとしても前に進もうと。そして集中力、冷静さが別の次元に達したと感じた。それによって、彼のゲームをより読んで、自分のゲームを完璧にすることができ、勝つことができた」と気持ちが切れることなく、落ち着いた状態でベレッティーニと対峙できたと語った。

準決勝では、東京オリンピック準決勝で対戦し敗れている第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)と対戦。「今日以上に厳しい戦いになることはわかっている。だが、その準備はできている。これは僕が望む目標へ乗り越えなければならないハードルだ。結果は予測できないが、自分の心と体をベストな状態にして最高のパフォーマンスを発揮することはできる」と語り、次の対戦へ集中するとした。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma