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2021.09.11

選手情報

ジョコビッチ、52年ぶりの年間グランドスラム&最多21度目のグランドスラム優勝まであと1勝! ズベレフをフルセットで下す[USオープン]

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ジョコビッチ、偉業まであと1勝! 東京五輪で敗れたズベレフに雪辱

9月10日、USオープン男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク1位)が、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同4位)を4-6、6-2、6-4、4-6、6-2のフルセットで下し、3年ぶり9度目の決勝に進出。年間グランドスラム、そして男子では史上最多となるグランドスラム21度目の優勝まであと1勝とした。

【動画】ジョコビッチが3年ぶりのUSオープン決勝進出! 試合終了の瞬間&マッチハイライト

今大会、1969年のロッド・レーバー氏以来となる年間グランドスラム、男子ではロジャー・フェデラー(スイス/同9位)とラファエル・ナダル(スペイン/同5位)を抜くグランドスラム21勝をかけて戦うジョコビッチ。3回戦の錦織圭(日清食品/同56位)、4回戦のジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/同99位)、準々決勝のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同8位)に第1セットを落としてから、プレーのレベルを上げて勝利に結びつけている。

対するは、昨年のファイナリストで東京オリンピック金メダリストのズベレフ。今大会では1セットしか落としておらず、東京オリンピックから16連勝中と好調を維持している。

対戦成績では6勝3敗としているジョコビッチだが、直近の対戦となった東京オリンピック準決勝では、ズベレフに6-1、3-6、1-6の逆転で敗戦。男子テニスでは、史上初となるグランドスラムとオリンピックを制覇する“ゴールデンスラム”を目指していたものの、その夢を阻まれていた。

第1セット、互いに譲らない拮抗した戦いとなり、サービスキープが続く。そのまま1ポイントごとにプレッシャーがかかるセット終盤、ジョコビッチにミスが重なり、ピンチを迎えると、ダブルフォールトでブレークを許してしまう。直後のゲーム、ズベレフに2本のサービスエースを奪われ、4-6で第1セットを落とした。

しかし、3回戦以降、第1セットを落としてから強さを発揮したジョコビッチ。第2セットでは、ズベレフにブレークポイントすら握らせず、2度のサービスブレークでセットを奪い返す。

続く第3セット、序盤からピンチのあったジョコビッチだが、これをサーブ&ボレーなどでプレーに変化を加えてチャンスを待つ。互いにサービスキープをし5-4となった第10ゲーム、ズベレフにミスが続いて0-40となり、3本のブレークポイントを握る。15-40では今大会最長となる53本のラリーで奪われたが、次のポイントでズベレフをしっかり崩し、チャンスを生かしてブレークに成功。第3セットも奪い、決勝進出まであと1セットとした。

だが、第4セットこそズベレフのビッグサーブを前にジョコビッチはあと一歩及ばず。ズベレフに勢いが戻り、勝負はファイナルセットにもつれた。

そのファイナルセット第2ゲームでブレークポイントを握ったジョコビッチ。長いラリーとなったものの、最後はドロップショットで揺さぶり、パッシングショットを決めてブレークに成功した。先にリードを奪い余裕の生まれたジョコビッチは、ここから正確なストロークでズベレフにプレッシャーをかけていくと、第4ゲームでもブレークし一気に5ゲームを連取。最後はズベレフに追い上げを許したものの、リードを守って3年ぶりの決勝にコマを進めた。

決勝でジョコビッチは、第12シードのフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同15位)をストレートで下した第2シードのダニール・メドベデフ(ロシア/同2位)と対戦。試合は12日16時(日本時間13日5時)に行われる。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma