「ジョコビッチを象徴するプレーは?」と問われたら、あなたは何と答えるだろうか。
“針の穴を通すような正確無比のストローク”? それとも“厳しいボールをいとも簡単に返球するフットワーク”? ATP(男子テニス協会)の公式サイトは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)のサーブについて掲載。ストローク以外にも注目すべき点があることを伝えている。
昨シーズン、ジョン・イズナー(アメリカ)やライリー・オペルカ(アメリカ)などビッグサーバーらが上位にいる中、ジョコビッチのサービスキープ率は、88%で第5位にランクイン。今シーズンも、87.8%を記録(3月9日現在)している。
全豪オープンでも「ここまでサーブはかなり良い。おかげで多くのフリーポイント(サーブでポイントが終わってしまうこと)を奪うことができている」と、サーブの調子の良さを語っていたジョコビッチ。「スピン、スライス、フラットでボディ、ワイド、センターに打つことを織り交ぜるんだ。相手によって異なる戦略を持っているよ」と、類稀なボールコントロールが、ここまでの結果を支えているという。
ジョコビッチは、2011年からサービスキープ率でトップ10に入っているが、右ヒジに痛みを抱えて2018年に手術。フォームを修正し、モーションを小さくしたことで、サーブが劇的に改善されたという。実際、一試合あたりのサービスエース数は2016年時には3.8本だったのに対し、今シーズンは7.2本と大幅に増加。ラリーをせずにポイントを容易に奪いやすくなっているというのだ。
イズナーによると、「彼(ジョコビッチ)は、130マイル/h(約209㎞/h)のサーブを常に打つわけではないが、ゲームを重ねていくごとに良くなっていく。6~7年前ならサーブを武器と呼べないかもしれないが、今は違うね」と、ジョコビッチのサーブが明らかに良くなったとコメント。また、オペルカもジョコビッチには他を圧倒するストロークに加えて、強力なサーブがあるため、「ブレークするのは至難の業」とも語っている。
ストロークやフットワークに目が行きがちなジョコビッチのプレーだが、これからは試合を優位に運ぶサーブにも注目してみてはいかがだろうか。
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写真=山岡邦彦(テニスクラシック)
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