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2021.09.16

選手情報

[田中愛美プロコラム(11)]「車いすテニス選手、体のケアってどうしてる?」

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日本人選手たちの1日の流れご紹介

まず朝、日本人の朝は比較的他の外人選手たちよりも早い気がします。
日本人は各自確保している試合前の練習開始時間より45分から1時間ほど早く会場入りする選手が多いです。それは朝会場に入り、持参したヨガマットなどの上でストレッチなどをするため。体をしっかりとほぐし、その日の調子を確認します。そして各々チューブで肩を温めたり、ボール投げをしたり…いわゆる試合・練習前のルーティーンをこなしてコートに向かいます。

試合が終われば多くの選手が行うのは「アイシング」、クールダウン。
自分が痛めやすい箇所、筋肉が凝り固まった箇所に氷のうなどを当てて10〜15分ほど冷やします。常にどこにも異常がないという選手は稀で、たとえケガをしていなかったとしても疲労の蓄積を抑えるためアイシングをしたり、ホテルに戻って湯船に浸かったりしてケアをしています。

そしてほとんどの強化指定選手が持っているのはポータブル電気治療器。
スポーツをやっている方はもしかしたら接骨院などで電気治療を受けたことがあるかもしれませんが、その電気治療を自分で簡易的に行えるものです。なかなか自分でほぐしきれない箇所をこういった治療器を使って選手たちは食事中や睡眠中もケアをすることができます。ちなみにこれは飛行機内にも持ち込むことができるので、長時間フライトの際も使える便利なケア用品です!

試合の準備は選手それぞれですが、最高のパフォーマンスを出すために試合以外の時間も多く使っていることがなんとなく伝わったでしょうか?

会場に行ってもふらっと選手たちがいなくなっているのは、こういった時間の可能性がありますので、いないなーと思ったら出てくるまで待っていただけたらと思います!


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写真=中川和泉(NBP) Photos by Izumi Nakagawa