3月9日、『BNPパリバ・オープン』(アメリカ・カリフォルニア/ATP1000/3月12日~22日)が、開催中止を発表したことで、出場を予定していた選手たちは混乱の中にある。
同大会に出場するために、デビスカップを欠場し早めの渡米を決断した西岡良仁選手(ミキハウス)は、自身のSNSで「これはきつい」と、素直な気持ちを投稿。また、ラファエル・ナダル(スペイン)も、「現地にいて、次をどうするかを決めているところ」と、開催直前の決定に戸惑いを見せている。
同大会は、近隣で感染者が1人見つかったことで、「人が大勢集まるイベントの開催はリスクがある」として開催中止を判断。これに対して、ダブルスプレーヤーのジェイミー・マレー(イギリス)は、自身のSNSで「次の開催地では、もっと感染者が確認されている」と、『マイアミ・オープン』(アメリカ・フロリダ/ATP1000)開催の不安を投稿した。
その『マイアミ・オープン』は、SNSの公式アカウントで「大会は3月23日から4月5日までスケジュールどおりに開催予定です。安全を最優先にした大会開催に向けて新型コロナウイルスの状況を自治体や州政府、保健機関と確認していきます」と、開催の意向を示している。
4月からは、ヨーロッパのクレーシーズンがスタート。『ロレックス・モンテカルロ・マスターズ』(モナコ・モンテカルロ/4月12日~19日)や『ムチュア・マドリード・オープン』(スペイン・マドリード/5月3日~10日)、『BNLイタリア国際』(イタリア・ローマ/5月10日~17日)などATP1000のビッグトーナメントも続く。最近、ヨーロッパでの感染が急速に拡大しており、これらの大会にも影響が出る可能性もある。 選手やファンなどに影響が出る前に、いち早く解決策が出ることを願うばかりだ。
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