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2020.07.24

大会情報

NY便り「4時間も続く試合は見たくない? コロナ時代のテニスツアーの未来」

ツアーに変革をもたらすために
ベストなのは今年ではないか?

ATP、WTA共に本格的なツアー再開が間も無くである。2020年シーズンをどう終えるか? 刻一刻と状況が変わる中での決定は本当に難しいことだと思う。そういった中で、スポーツ専門テレビ局のWEB版「ESPN」が、<新フォーマットの導入>を提案している。
筆者は、興味深い話だと思うし、検討の価値があると思う。

ESPNのアナリスト、パム・シュライバー氏が記事の中で語っていたのは、「世界的なパンデミックとなり、未知の問題を経験している。その中で、多くの解決すべき事が生まれてしまった。ウイルスを完全にシャットダウンしなければお話にならない」ということ。確かにUSオープンと全仏オープンの間が短く、検疫規制の懸念、スケジュールの厳しさは指摘されている。

ジム・クーリエ氏は、先に開催されたUTSイベントを例にあげて“NBAのような時間制限のアプローチを気に入っている”と答えている。またUTSに出場したリシャール・ガスケ(フランス)は、展開の速い試合を促す取り組みを支持しているという。すでにツアーで採用されている形式もある。サードセットに入ると10ポイントタイブレークになる方式は、ダブルスの男女両方のツアーで採用されていて、ほぼ2時間で勝敗が決まるため、TV局の放映側からは好評だ。

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テニス界を活性化させるための大会「UTS」とは? ムラトグルーが踏み出した最初の一歩


冒頭のシュライバー氏は、プロツアーを改革するためにも、今がベストな時期だと語ったうえで「USオープンでは(男子も5セットマッチではなく)3セットマッチでタイブレーク方式を導入することを検討すべき」とコメント。その方がよりエキサイティングだと思う、とコメントしている。

またプロツアーでなランキングはトーナメントで獲得したポイントに基づいているものだが、ユニバーサルテニスレーティング(UTR)では異なるアプローチを作成。これも今年の大きな変革の流れにつながる可能性を秘めている。加えて、WTAとATPの合併話もある(ロジャー・フェデラーなども言及している。これに関しては、収益が大きなATPが嫌がっていると言われる)。パンデミックにより、ツアーの縮小は避けられないだろう。そういった中で、ATPとWTAで合わせての枠組みと考えるメリットはあるはずだ。

クーリエ氏は、「文句を言う人は多いが、少なくとも男女ツアーが一緒に開催されるイベントでは、より大きな収益を期待できるはずだ」と語っている。

ツアーの仕組みやルール変更については、今後ますます議論されることになるだろう。今が新しい時代への転換期であることはまちがいない。