ATPは、選手のさまざまなデータを計測しているインフォシス社提供の「ATPビヨンド・ザ・ナンバーズ」のセカンドサーブポイント獲得率の部門で、BIG3が上位を占めていることを伝えている。
セカンドサーブは、ファーストサーブと比較し、スピードが落ちるため、そのほとんどが返球される。実際、今年の全豪オープンでは、ファーストサーブの37%が返球されなかったが、セカンドサーブになると17%に低下。セカンドサーブになれば、ラリー戦に持ち込まれ、ポイントを失う確率も多くなるのだ。しかし、その常識を覆しているのが、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)やラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)らBIG3だという。
インフォシス社の「ATPビヨンド・ザ・ナンバー」では、2015年から2019年の5年間におけるセカンドサーブのポイント獲得率を計算。最も優れた数値だったのが、フェデラーの58.61%。得意のグラスコートに限定すると、60%以上の確率でポイントに結び付けているというから驚きだ。2位には、57.86%で“クレーキング”のナダル。3位には、すべてのサーフェスで平均的に高い数値を残したジョコビッチが、56.92%でランクインしている。
BIG3がベテランの域に達した今でも、成功し続けられるのは、セカンドサーブ時の戦い方に秘密があるのかもしれない。
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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma
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