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2021.10.20

選手情報

【NY便り】アメリカの物流遅延はテニス用品にも影響

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人手不足に陥っているロサンジェルス港(写真:Hessel Visser)

物流の問題により、インフレ傾向になっているアメリカ

7月1日より、新型コロナウイルスによるロックダウンや規制が緩和されたアメリカ。10月18日時点でのワクチン接種率は、1回接種が66.5%、2回接種57.5%と伝えられている。感染力が強いと言われるデルタ株もあっって、9月には全米で15万人を超える新規患者数が生まれていたが、緩やかに減少してきている。

【画像】シューズ注文をしたが現状到着予定日はわからない


州によって対応は異なるが、飲食店ではワクチン接種証明書、または陰性証明書が必要といったニュースも日本に流れていると思う。そんなコロナの状況が、今、物流にまつわる悪影響を及ぼしている。

現在、カリフォルニア・ロサンジェルス港沖に停泊中のコンテナ船が数多く足止めを食っているという。それというのも、コロナの状況もあって、陸上運送の人手不足となっているから。遅延を起こし、アメリカ国内での需要に供給が追いつかない状況が続いていて、品不足からくる値上がりが起きているのだ。

テニス通販サイトの中には、「メーカーは生産と出荷の遅れを経験している」「到着予定日が変更されることもある」と注意書きもされている。船便で中国やマレーシアなどから、太平洋を越えてやってくる商品は、在庫不足なうえに入荷が未定。実際に筆者も、ボールをケースで注文しても、受け取りまで2ヵ月かかる事態も経験している。

深刻な状況を受けて、10月13日にはバイデン大統領がロサンジェルス港を24時間稼働させると発表。UPSやFedExといった物流会社も深夜業務を拡大することで遅延を解消する方向だ。

この影響で食品や家電、サービスに至るまで様々な業界で品不足による物価上昇が続いており、感謝祭やクリスマスのホリデーシーズンに向けインフレ傾向は続いていくと専門家は指摘している。

これまではテニスショップでは在庫を抱えることがビジネスとして不利な状況だった。しかし、顧客の需要に応えるよう人気商品をストックしようと動き出すなど、物流回復後の見通しも踏まえた販売戦略の見直しを図っているショップも少なくないようだ。

遅延が発生するテニス商品は、主に消耗品で人気のテニスシューズはすべて売り切れ。この状況に乗じた買い占めによる転売も起きている。急激に経済活動が再開したアメリカ、物流に限らず、人手不足に悩みを抱える企業、店舗も多く、今後はどの業界でも、安定供給を支えるための人材確保が課題となってくるだろう。

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