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2021.11.17

選手情報

メドベデフがズベレフとのライバル対決にフルセット勝ち、「まちがいなく記憶に残る試合の一つだ」[Nitto ATPファイナルズ]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

最後に勝利を引き寄せたメドベデフ

現地11月16日、今年のATPツアーの締めくくりとなる上位8選手による最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/11月14~21日)3日、レッドグループのダニール・メドベデフ(ロシア/世界ランク2位)は、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同3位)と対戦。6-3、6(3)-7、7-6(6)のフルセットで勝利した。

【動画】大接戦となったメドベデフ対ズベレフマッチハイライト


ライバル対決は、互いに良さを発揮した試合となった。
試合はメドベデフのサービスからスタート。オープンコートへのショットが決まり、ズベレフはいきなり15-40とダブルスのブレークポイントを迎える。しかし、ここはメドベデフがプレッシャーをかけてミスを引き出してキープに成功する。
続くズベレフのサービスゲーム、30-0とするが、ここからダウン・ザ・ラインを効果的に使うメドベデフが4連続ポイントでブレークに成功する。第3ゲーム、ズベレフはブレークバックのチャンスを得たが、メドベデフに凌がれてしまう。その後は、キープが続き、6-3でメドベデフがセットを先取する。

第2セットは互いに譲らず、タイブレークへ。1オールで迎えた3ポイント目、メドベデフのセカンドサーブはなんとフットフォールトがコールされる。チャレンジを申し出ると、つま先がわずかにベースラインに触れているかのように見える映像が映し出されて、判定は覆らず。このリードを保ったズベレフが7-6(3)がセットを取り返す。このセット、メドベデフのアンフォーストエラーは、11本とズベレフより8本少なかったが、勝負どころでミスが出てしまった。

対戦成績は5勝5敗と五分だが、タイブレークではこの第2セットも含めて3度ともズベレフに奪われているメドベデフ。嫌な流れだったが、さすがはUSオープン決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)を倒した王者。第3セットに入ると、再び集中力を高めて淡々とキープを続けていく。対するズベレフも強烈なサーブ、ストロークを武器にキープを続ける。
ゲームカウント5-6で迎えたメドベデフのサーブ、30-40とズベレフはマッチポイントを迎えたが、ここでは決まらず。このセットもタイブレークに突入する。3本ずつミニブレークを奪い合い、7-6で迎えたズベレフのサーブで、メドベデフはフォアハンドのダウン・ザ・ラインでミスを引き出して勝負あり。7-6(6)で締めてフルセット勝利を果たした。

スタッツを見ると、ウィナーでは40本とズベレフが多かったが(メドベデフは30本)、アンフォーストエラーではメドベデフがズベレフより6本少ない34本となっている。試合中の移動距離は、メドベデフが4017mでズベレフが3647m。いかにメドベデフが動いていたかがわかる。

この勝利でズベレフに並ぶツアー最多56勝をあげたメドベデフは、オンコートインタビューで「まちがいなく記憶に残る試合の一つだ。第3セットのタイブレークで2-4とされた時は、サービスエースを何本か打たれたらおしまいだと思っていた。その後6-4になって、チャンスがやってきたと思ったのに6オールになり、本当にタイトな状況だった。6-5のセカンドサーブ、サーブ&ボレーで勇気あるプレーを見せようとしたが、うまくいかなかった。そこで彼は素晴らしいショットを決めてきた。ベースラインに留まるべきだったかもしれない。あれで試合に負けたら大変な気分だった。ただ、勝利できて素晴らしい気分。この試合については、特に言うことはないよ。(どの試合でも)自分のベストを尽くそうとする。運が味方してくれるときもあれば、そうでない時もある。運だけではないこともある。それでも自分のベストを尽くすだけだし、自分に有利になったことは本当にうれしい」とコメント。笑顔も見せた。

メドベデフは次戦で、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同7位)に代わって出場となったヤニック・シナー(イタリア/同11位)と対戦する予定。



Nitto ATPファイナルズ
日程/2021年11月14日(日)〜21日(日)
開催地/イタリア・トリノ:パラ・アルピツアー
賞金総額/725万ドル(約8.3億円)
ポイント/ラウンドロビン1勝:200ポイント、準決勝勝利:400ポイント、決勝勝利:500ポイント、無敗優勝:1500ポイント
サーフェス/室内ハード(グリーンセット)
試合球/ダンロップATP

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