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2022.01.20

選手情報

USオープン女王ラドゥカヌは2回戦敗退。最終セット粘れず、世界98位コビニッチに敗れる[全豪オープン]

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痛めた手が原因か、ラドゥカヌは勝負どころで不安定に

1月20日、全豪オープン4日目、女子シングルス2回戦。第17シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク18位)は、ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ/同98位)と対戦。フルセットにもつれた試合、ラドゥカヌにミスが出て、コビニッチが4-6、4-6、6-3で勝利。自身初のグランドスラム3回戦進出を決めた。

【動画】ラドゥカヌvs.コビニッチ全豪2回戦ハイライトをチェック

1回戦のスローン・スティーブンス(アメリカ/同67位)戦では、不安定さも見せたラドゥカヌ。この試合でも、それが出てしまう。

立ち上がりの不安定さを見せたコビニッチに対して、ラドゥカヌは第1ゲーム、第3ゲームとブレークして3-0とする。ところが、リズムを取り戻したコビニッチの強打、ドロップショットといった揺さぶりに対し、ミスが出てしまい第4ゲームから4度ブレークを許し、4-6でセットを落とす。
3-2のチェンジオーバーでメディカルタイムアウトを取り、右手の処置を受けたラドゥカヌはこのセット、27本のアンフォーストエラーを記録している。

流れを変えたいラドゥカヌは、第2セット第1ゲーム。コビニッチのミスを引き出してブレークに成功する。その後はキープが続く展開となったが、第8ゲーム、ラドゥカヌのミスが重なり、コビニッチがブレークバックに成功。4オールとする。

しかし、ここでラドゥカヌの集中力がアップ。直後のゲームで、3本のウィナーを決めてブレークに成功する。続くゲームもロングゲームとなったが、10ポイント目、ゲームポイントでコビニッチのフォアハンドがわずかにオーバー。ラドゥカヌが、6-4でセットを取り返した。

勝負の最終セット、どちらも簡単にキープは許さない緊迫感ある攻防となる。
第3ゲーム、3度のブレークチャンスも取りきれなかったラドゥカヌは、続くサービスゲームで、ミスが続き0-40とピンチを迎える。1本凌いだものの、ステップインして放ったバックハンドがネットとなり、ブレークを許す。

ここでアリーナ内を鳥が舞うハプニングが起きて、試合がしばし中断する。その鳥を見つめていたラドゥカヌ。直後、ラブゲームでブレークバックに成功する。しかし、安定感あるコビニッチは、続く第6ゲームでまたもブレークに成功。その後、ラドゥカヌにチャンスは訪れず。6-3で締めて、コビニッチがグランドスラム初の3回戦進出を決めた。

敗れたラドゥカヌは「難しい試合だった。実は、試合前から手の調子が悪くて困っていたの。チームの中には、プレーしないほうがいいと思っている人もいたけど、どこまでやれるか確かめたかった。自分にとっては、とてもいい勉強になったと思う。自分自身や自分のプレーについて、これまで知らなかったことを発見できたし、この試合からポジティブなものを得ることができた。それと“もうダメだ、どうしようもない”と思った時でも、あきらめずに戦い続けたことを誇りに思うわ」と、実はコンディションが悪かったことを打ち明けている。



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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