close

2022.01.24

選手情報

上地結衣、全豪オープンで2012年大会以来の初戦敗退「最後までタイミングやペースが合わなかった」[全豪オープン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

上地結衣「負けるような試合をしていた」

1月23日、全豪オープン7日目、この日より車いすテニスの部がスタート。女子シングルス準々決勝では、第2シードの上地結衣(三井住友銀行/世界ランク2位)は、アニーク・ファンクート(オランダ/同3位)に5-7、5-7で敗戦。全豪オープンでは10年ぶりとなる初戦敗退となった。

【画像】全豪オープン車いすテニス男女シングルス組み合わせ

第1セット、上地はファンクートのパワフルなショットに押され、一気に4ゲームを連取される。その後、追いついたものの、5-5で上地にミスが続いてしまい、このセット4度目のブレークを許して、5-7で第1セットを落とす。

続く第2セット、序盤こそリードを奪った上地だが、ファンクートの先に攻められて苦戦。サービスキープできず、互いに4度ブレークして迎えた第11ゲームでは、ピンチとなると痛恨のダブルフォールト。最後はファンクートがラブゲームでキープし、上地はグランドスラムデビューを果たした2012年大会以来となる全豪オープン初戦敗退となった。

試合後、上地は「最後までタイミングやペースが全然合わなかった。負けるような試合をしていた」と、ポイントを奪っていても流れをつかめなかったことを反省。ラリーのテンポを速めて、攻めていくスタイルを目指す中で、自らを「パワーをためて打つタイプ」だとしながらも、タイミングが合わず力のないボールとなり、相手を追い込むことができず。「ショットの精度が納得のいくレベルではなく、その中で彼女(ファンクート)に甘くなったところをストレートに打たれた」と、敗因を語った。

昨年9月の東京パラリンピック以降、モチベーションは下がっていないものの、遠征や銀メダリストとしての仕事で忙しく、練習時間が取れなかったという上地。「これ以上のパフォーマンスをするために、今後何が必要なのかというのは悩みの種。環境も含めてできるだけきっちり整えたい」と、次のステップを踏むためにすべきことを考えたいとした。

上地はルーシー・シューカー(イギリス)と組んでダブルスにも出場。第2シードとして6度目のタイトル獲得を狙う。

※ランキングは1月17日付のもの



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

【特集】全豪オープン2022の記事はこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma