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2022.01.26

選手情報

ベスト4にあと一歩届かなかったモンフィス、フルセットの惜敗も手応え「今年こそはうまくいくかもしれない」[全豪オープン]

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モンフィス「今年こそはうまくいくかもしれない」

第3セットを競り勝って奪取。第4セットは終始押す展開で連取した。ところが第5セット、連続ブレークというスタートになって敗れてしまった。第17シードのガエル・モンフィス(フランス/同20位)に、一体何が起きたのか?

【動画】モンフィス対ベレッティーニ全豪準々決勝ハイライトをチェック

【動画】モンフィス4回戦ベスト5ショットをチェック

「まさに自分に問いかけているのが、その問いだ。勢いを保つには、私の実力が足りなかったのだろう。グランドスラムでは2大会連続でトップ10に敗れた。とても悪い状況だ。タフだけど、何とか信念を失わないようにしたい」と失意の記者会見で言葉を絞り出したモンフィス。1月25日、全豪オープン男子シングルス準々決勝、第7シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/同7位)戦。フルセットに持ち込んだが、第5セットのスタートに失敗。4-6、4-6、6-3、6-3、2-6で敗れた。

今大会1回戦でフェデリコ・コリア(アルゼンチン/同64位)、 2回戦でアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/同37位)、3回戦で第16シードのクリスチャン・ガリン(チリ/同19位)、4回戦でミオミール・ケツマノビッチ(セルビア/同77位)と4試合連続ストレート勝ち。全豪としては6年ぶり2回目、グランドスラムとしては2019年USオープン以来となるベスト8進出を果たした。

今シーズン、9年続いたウイルソンのラケット使用、アシックスのウエア着用を止め、アルテンゴのラケット、ウエアの使用を開始。心機一転でのスタートとしては悪くはないかもしれないが、もちろん接戦を勝利できかったことは悔いが残る。

それでも昨年の全豪オープン、1回戦で敗れて「自信がない。この悪夢から抜け出せない」と涙ながらに語っていたことを思い出すと、よくぞここまでカムバックしてきたとも言える。当時、モンフィスはパンデミックによるシーズン中断もあった2020年2月から7連敗を喫するなど約1年間勝利から見放されているタイミングだった。

選手にとって、グランドスラム優勝は、キャリアの中でぜひとも達成したいもの。トロフィーを掲げるうえで、カギとなるのが“その瞬間で最良の判断を下すこと”だと語っている。

「その瞬間で最良の判断を下す選手たちがベストなんだ。彼らは、プレッシャーにどう対処すべきかをわかっている。これは学べるものではない。経験するしかないもの。そして、たとえ経験しても、その瞬間で最良の判断を下す必要がある。そういう機会があればと思う。これまでずっと、いい決断をしてこれなかった。でも、一度くらいは成功できると信じている。それが私の信念なんだ」

モンフィスのグランドスラム最高成績は、2008年全仏オープン、2016年USオープンでマークしたベスト4。35歳という年齢を考えると、残された時間はそれほど長くはない。それでも、今大会では、悲願の優勝に向けて良い予感を感じられたようだ。

「20回なんて言わないから、1度だけでいいから勝ちたい。そのためにプレーしているんだ。まだ自分はできると信じている。難しいことだけど、この20年は、正しくプレーしてこられなかった。今年こそはうまくいくかもしれない」

初のグランドスラム・タイトルに向けて、モンフィスは手応えを感じているようだ。“今年こそはうまくいくかもしれない”、残る全仏オープン、ウィンブルドン、USオープン、モンフィスは楽しみな存在となりそうだ。



■全豪オープン2022
日程/2022年1月17日(月)〜30日(日)
開催地/オーストラリア・メルボルン:メルボルンパーク
賞金総額/7,500万豪ドル(約62.7億円)
男女シングルス優勝賞金/440万豪ドル(約3.7億円)
サーフェス/ハード
試合球/「ダンロップオーストラリアンオープン」

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Photo by Takeo Tanuma