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2022.03.06

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ダニエル太郎がプレッシャーのかかる中、勝利を飾って2勝2敗。決着は最終試合へ[デビスカップ]

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ダニエル太郎「勝ち負けよりも自分の気持ちを整えてからコートに入ろうとしていた」

現地3月5日、男子国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」の予選「日本 vs. スウェーデン」(スウェーデン・ヘルシンボリ/室内ハード/3月4~5日)の第2日、ダブルスで敗れて1勝2敗とあとがなくなった日本は、ダニエル太郎(エイブル/単101位)が登場。ドラゴス・ニコラエ・マダラス(単327位)を6-0、7-5で下し、2勝2敗とした。

【動画】ダニエル太郎がストレート勝利で最終試合に望みをつなぐ 試合終了の瞬間

第3試合のダブルスで、マクラクラン勉(イカイ/複35位)/内山靖崇(積水化学工業/複329位)が逆転で敗れ、1勝2敗とスウェーデンに王手をかけられた日本。第4試合にはエース、ダニエルが出場した。

今大会、エースとして迎えたダニエルは4日のエリアス・イマー(単133位)戦後に「1番手という緊張感を試合までに気づくことができなかった」と語り、デビスカップならではのプレッシャーを感じていたという。

だが、この日の試合では「うまくマネージできて今日はいい形でコートに入れた」と、序盤から落ち着いた試合運びで、丁寧に一つ一つのプレーをこなしていく。第1セット第2ゲームでブレークに成功すると、マダラスにチャンスすら握らせず、6-0でセットを奪う。

それでも「フューチャーズを頻繁に優勝できる選手というのは、チャレンジャーでも勝ち始めてもおかしくないレベルにいる。気を抜いたら危ない相手」(ダニエル)と言うように、昨シーズンにITF1万5000ドル大会で5勝、今シーズンはすでに2勝を挙げているマダラスが、第2セット開始から積極的にプレー。観客を味方につけて、ダニエルのサービスゲームを2度ブレークする。

1-4となったが、ダニエルも1ポイントずつ、堅実なテニスを見せてじわじわと追いかけて4ゲームを連取。6-5で迎えた第12ゲームで3度目のブレークに成功し、ストレート勝利を収めた。

試合後、ダニエルは「昨日(4日)はとても悔しい思いをして、今日は勝ち負けというよりも自分の気持ちを整えてからコートに入ろうというのが目的だったので、それができて満足している。(チームの勝敗が)1勝2敗だったので、最後までつなげることができて、自分の役割はできたのかなと思っている」とコメント。

第2セットでリードを許した場面では「あの時はすごい怒っていた」としたものの、「そこで冷静に1ポイント1ポイント、1ゲーム1ゲームと進めていった」ことが勝利に結びついたと語った。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma