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2022.04.10

選手情報

住澤大輔プロインタビュー「世界ランキング500番台、フューチャーズのシングルス優勝を目指す」[2022年注目の若手男子プロ選手特集(3)]

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住澤大輔プロインタビュー「世界ランキング500番台、フューチャーズのシングルス優勝を目指す」[2022年注目の若手男子プロ選手特集(3)]

埼玉・むさしの村ローンテニスクラブを
練習拠点とする住澤大輔にインタビュー

今年1月に開催された全豪オープンで3回戦進出を果たしたダニエル太郎(エイブル/世界ランキング104位)がかつて練習していた埼玉・むさしの村ローンテニスクラブ(以下MLTC)。ここを練習拠点としているのが、山崎*純平(日清紡ホールディングス)、齋藤惠佑(富士住建)、住澤大輔(橋本総業ホールディングス)、正林知大(Team REC)の4選手である。2年ほど前から一緒に練習し、切磋琢磨している4選手に迫った。

*=「崎」の異字体(たつざき)

>>【画像】住澤大輔プロのプレー写真はこちら

第3弾は、住澤大輔にインタビュー。ジュニア時代には、2011年全国選抜ジュニア12歳以下男子シングルスや2016年全日本ジュニア18歳以下男子ダブルスで優勝するなどトップレベルで活躍。2017年にプロ転向し約5年が経つ今、どのようにテニスに取り組んでいるのか聞いた。



――練習拠点をMLTCにした経緯について、教えてください。
MLTCにはちょうど新型コロナウイルスが流行する直前ぐらいに来たので、約2年が経ちました。MLTCに移った理由は、テニスに集中できる環境が整っているから、という点です。以前は神奈川の実家から拠点としていたテニスクラブに通っていて、プロなどの選手たちがいるところ(都内)へ練習しに行ったりしていました。それだと移動時間がかかったりして、なかなか効率よく時間を使えないなと思っていたんです。そこで、実家を出て自分で生活して、練習はこちらでお世話になることにしました。練習するための移動時間もなくなり、午前・午後に練習してその後トレーニング、というタイムスケジュールをきっちり組んで練習できる。それが一番のメリットかなと思っています。

――武正真一コーチとはジュニアの頃からやりとりがあったのでしょうか?
ジュニアの頃のコーチが武正コーチと面識があって、たまにMLTCで練習させてもらっていました。武正コーチは、本当にテニスに対して熱い気持ちを持っていて、そういうことが練習をしていてもとても感じました。また、プロに転向して1〜2年目は納得のいくような成績がなかなか出ず、“何か自分に変化が必要なのかな”と捉えて、少し大きな変化をと思ってここにきた、ということもあります。

「サーブを生かしたダイナミックなプレーが持ち味」

――日々の練習は、基本的に午前2時間(10:00〜12:00)、午後2〜3時間(14:00〜16:00/17:00)行い、トレーニングを2時間(16:00/17:00〜18:00/19:00)行っているんですよね。
そうですね。内容については、午前中は基本的な練習を、午後はサーブからのポイント形式など、午前中にやったことを実戦でどう生かしていけるか、というふうに練習しています。MLTCでは僕を含めてプロが4人いますが、同じメニューをやっていても、それぞれプレースタイルが違って課題も違うので、僕だったら“この練習の時は、こうしたところを意識する”というふうに取り組んでいます。



――住澤選手はどのようなことを意識して練習していますか?
プレースタイルとしては、僕はベースラインからストロークでウィナーを狙っていくのではなく、徐々にコートの中に入っていって、最終的にはネットに出てボレーで決めていく形を意識しています。そこで、午前の練習ではベースラインでのストロークからネットプレーにつなげることを意識して練習し、午後はサーブからの3球目、つまり相手からのリターンに対してどう展開していくのか、そのあたりを今は重点的に練習しています。

――重複するかもしれませんが、自信のあるプレー、または得意なところはなんですか?
サーブを生かしたダイナミックなプレーだと思っています。あとは、フットワークに自信があるので、走りまくって、ボールを拾って、拾って……というプレーですね。フットワークを生かして、タイミングを早くして前に詰めていく展開など、サーブからの展開とフットワークの素早さが長所ではないかなと思っています。

――ジュニアの頃は小柄なイメージがありましたが、今は身長がかなり伸びましたよね!
身長は、高校1〜2年生ぐらいから伸びてきて、プロになったあたりぐらいでかなり伸びました。ジュニアの頃はサーブが武器なんて全然言えませんでしたね(笑) オールラウンドにプレーしていたと思います。自分の長所に関しては、武正コーチが各選手に対して明確に伝えてくれるんです。僕だったら、“大輔はサーブとフットワークがいいから、そこをさらに磨いていこう”という感じで。わかりやすく長所を教えてくれて、そこを伸ばしていこう、磨いていこう、と言葉にして伝えてくれます。自分としても、“あ、ここを武器にしてやっていっていいんだな”と自信を持てるし、“ここをもっとやっていけばいいんだ”と明確な方向性を持って取り組むことができます。逆に、今まではそういうことを言われたことがなかったので、そういう面でも新しい刺激になっています。今は試合になっても、“ここはオレの武器だ”って自信を持って臨めています。



――得意のサーブはどのようなことを意識して打っていますか?
まずは消極的にならないようにしています。リターンゲームの時など、ストローク戦が続いてうまくポイントが取れなかった時に消極的になってしまいがちですが、サービスゲームは自分から始まるゲームなので、サーブでは積極的にプレーしよう、と心がけるようになりました。逆に言えば、今はサーブがあるからこそ、消極的なほうに気持ちがいっていたとしても、“よっしゃ! もう一回サーブから積極的にいこう!”というふうに流れを自分の中で変えていこうという意識につながっていますね。

「サーブではトスを変えずに
球種を打ち分けられるように意識しています」

――重点的に取り組んでいる課題は、どんなところですか?
あまり言いたくはないんですけど(笑)、やっぱり自分の中でサーブが一番の武器だと思っているので、サーブの打ち込みを結構やっています。単にサーブを打つだけではなくて、確率やサーブを打ってからの3球目をどう打ってポイントにつなげていくのか、といったことを意識していますね。特に今はサーブから次の展開までを意識した練習に取り組んでいます。ファーストサーブが入れば、自分のやりたいプレーの方向にどんどん進んでいくことが多くなってきているので、その点はここ1年半ぐらい取り組んできた成長なのかなと感じています。
基本的にファーストサーブはフラットで押していこうと思っていて、セカンドサーブでは確率を重視する時はしっかり回転をかけること。そして、タイミングを外したり、コースを浅めに打ったり、または深くするといったことを意識しています。

――サーブは、コースを狙うのが得意ですか? もしくは回転をかけるほうが得意ですか?
コースを狙うほうが得意だと思います。コースを打ち分ける際に意識しているのは、トスを変えないで打つこと。例えば、スライスサーブだとトスを打ちやすいように体の遠くから打ってボールの外から回転をかけたり、スピンサーブだったらちょっとトスを落として下から上にかけるという方法があると思います。でもそれだと、トスで相手に球種がバレてしまうんですよね。そのあたりは一番意識しているところで、トスを変えずにいろいろな球種のサーブを打ち分けるようにしています。



――実際にスピンサーブとスライスサーブではどのように打ち分けているのですか?
そこまであまり意識したことはないんですけど……トスを変えずに体のねじり具合を変えたりしているかなと思います。コースを隠して外側から打つとスライスサーブになったり、体をそこまでひねらずに少し下に入り込んで打てばスピンサーブになるので、そのようなイメージで打ち分けています。サーブを打ち込んでいく中で、どうやって相手にバレずに打ち分けられるか、自分で研究しながらやっていますね。サーブはどんな時でも、一人で練習できるショットです。ストロークなど他のショットはラリーの相手が必要ですが、サーブは自分一人だけで練習できるので、そのあたりは意識してやっています。



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写真=テニスクラシック

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