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2022.04.02

選手情報

【NY便り】グリップが2股! 奇抜なテニスラケットがアメリカにあった

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写真:知花泰三

同僚から譲り受けた異形のラケット「ニュートラル」

先日、職場の同僚である綛谷昌生氏がニューヨークより移転に伴い所有していたラケットを譲り受けた。ラケット名は「ナチュラル」。グリップが枝分かれのようになっている驚きのラケット、ご存じだろうか。

【動画】ニュートラル社が公開しているバチストン兄弟のプレー動画をチェック

他に類を見ないユニークなデザインもさることながら、実際にボールを打つとどのようなフィーリングになるのか、実打してみたい衝動に駆られる。綛谷氏によると、「15〜6年前にニューヨークで開催された『ブロンクス・オープン』でこのラケットを使用していたプロテニス選手を見た」ということで興味を持って購入。保有していたとのこと。

「ナチュラル」のラケットを使っていたというプロは、バチストン兄弟の2人。弟のブライアンは、2007年に27歳でプロ転向デビュー、シングルスの自己最高は853位(2009年)、兄のダンと組んだダブルスで2010年に自己最高88位を記録している。

そのバチストン兄弟は、デビュー当初からたまに注目を浴びる存在だった。ラケットも去ることながら、そのサーブ、プレースタイルが特徴的だったからだ。まずサーブは、バレーボール・スタイルのジャンピングサーブなのだ(両利きというところも特徴的)。
当時の彼らを知るアメリカ人は、バチストン兄弟の当時のプレーの衝撃とユニークなラケットについて興奮気味に説明してくれた。

実際に打ってみるとわかるが、このラケットは一般的には受け入れられるものでもない。ちなみに、このラケットを実際に使用している人を見たことはない。テニスラケットの歴史にはこれまでにも奇抜な形状のラケットがあったが、このラケットもまたその異形のラケットとなる。ちなみに、現在も「ニュートラル社」は、このラケットを販売している(http://www.naturaltennis.com/buy/tennis-rackets/)。


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