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2022.04.11

選手情報

全仏オープン限りで引退するツォンガ、「戦う者として来ている。ただのアマチュアになるためではない」と意気込み語る[ロレックス・モンテカルロ・マスターズ]

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ツォンガ「最高の形で終わり、最後にみんなに感謝したい」

4月10日、今年の全仏オープン限りで現役から退くことを発表した元世界ランク5位のジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス/世界ランク254位)が、ワイルドカード(主催者推薦)で出場する「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000)の記者会見に出席。今大会への意気込みを語った。

【動画】2015年全仏オープンで見せたツォンガと錦織の大熱戦&ツォンガのスーパープレー10選

6日、ツォンガは自身のSNSで今年の全仏オープンを最後に引退することを発表。「頭では“まだプレーできるよ”と言いながら、同時に体が“これ以上は無理だ”と言っている」とし、フィジカル面が追いつかなかったと、その理由を明らかにした。

引退発表後、初めて迎えるビッグトーナメント。今大会で、ツォンガは2013年、2016年にベスト4入りを果たしている。

今大会にかける意気込みについてツォンガは、「この大会には戦う者として来ている。体が軽いよ。とても気持ちがいい。プレーできる時間を精一杯楽しむために来ているんだ。ただのアマチュアになるために来ているのではない。僕のキャリアで一番好きなこと、つまり戦うこと、勝つことを目指すことをやってこそ楽しむことができるんだ」と、思い出作りのためにプレーしに来ているわけではないとコメント。

それでも「最近のことを考えると、僕の野望はあまり遠くにはないね。準々決勝や準決勝、優勝とかそういうことを自分に言い聞かせているわけではない。だいたい最初の試合で終わってしまうんだ」とプレーのレベルが落ちてきていると自覚し、だからこそ「最初の試合で勝ちたいし、成功して数歩前に踏み出して初めて野望が芽生える」と今大会でまず1勝することが目標だとした。

2008年の全豪オープン準優勝をはじめ、2011年のツアーファイナル準優勝、2015年の全仏オープン準々決勝で見せた錦織圭(フリー/同56位)との3時間45分の熱戦など、多くのテニスファンを魅了してきたツォンガ。強烈なサーブやフォアハンドだけでなく、大きな体から放たれる繊細なボールタッチで、プロとしてのキャリアを18年歩んできた。

引退を発表してからは、感情に振り回されたくなかったと携帯電話も切ったというツォンガ。「全仏オープンまでは本当に良いプレーをしたい。だからあの(引退を発表した)後、2日間は何も見なかったよ。世界中でプレーしたから有名になれたわけで、これだけ認められたのはとても光栄なこと。この先、引退する時に自分が生きている間に何を成し遂げられたのか実感することになるだろうね。最高の形で終わり、最後にみんなに感謝できるようにしたい」と述べた。

ツォンガにとって最後のモンテカルロ大会、1回戦ではマリン・チリッチ(クロアチア/同22位)と対戦。11日のセンターコート第4試合(第1試合は日本時間11日18時開始)に組まれている。

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