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2022.04.15

選手情報

世界12位のシナー、ロシアのウクライナ侵攻に「みんなと同じように心配している」

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シナー「ツアーではロシア人とウクライナ人が互いに尊重している」

2月下旬にロシアがウクライナに侵攻をはじめ、2ヵ月近くが経過しているが、いまだ終わる気配がない。その中、イタリアのスター選手である世界ランク12位のヤニック・シナーは、この出来事に心配だとし、「再スタートすべき」だと言う。

【画像】シナー、ロシアのウクライナ侵攻に「心配している」とイタリア人記者に告白

シナーは、「僕はみんなと同じように心配しているよ。時に、痛みや邪悪さもあるのだと気づかされることが起こる。でも、ツアーではロシア人とウクライナ人が互いに尊重し、友人であることを見るよ。ここから再スタートすべきなのかもしれない」とイタリア人記者に語ったという。

2月24日にロシアがウクライナ侵攻し始めてから、テニス界でもそれぞれが行動を起こしてきた。ウクライナ人では、元世界ランク31位のセルジ・スタコフスキーや元世界ランク13位のアレクサンドル・ドルゴポロフが祖国ウクライナを守るために銃を手にすれば、現役選手としてコートで戦う女子世界ランク25位のエリーナ・スビトリーナらも辛い思いを我慢しながら戦ってきた。

ロシア人選手にはSNSに誹謗中傷のメッセージが届く中、アンドレイ・ルブレフ(同8位)は、勝利後に恒例となっているカメラレンズにつけられたパネルへのサインに「NO WAR Please(戦争はやめて)」と記した。その他にもロジャー・フェデラー(スイス/同43位)や元女子世界ランク1位でロシア出身のマリア・シャラポワらが、ウクライナへの寄付を行うなど誰もが平和を望んでいる。

罪もなき人々が殺されていっている悲惨な状況、それを止めるためにも、この状況に慣れてしまうのではなく、声を上げ続けなければならないだろう。

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma