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2022.05.11

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ラドゥカヌ、GS覇者対決で棄権「背中を完治させる必要があることは確か」[BNLイタリア国際]

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今季度重なるトラブルに悩まされているラドゥカヌ

5月10日、WTA1000「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ)シングルス1回戦、第10シードのエマ・ラドゥカヌ(イギリス/世界ランク12位)とビアンカ・アンドレスク(カナダ/同90位)が対戦。2-6、1-2となったところで、ラドゥカヌが背中の痛みのため棄権を申し出て、アンドレスクが勝利した。

【写真】SNSでローマの写真を投稿していたラドゥカヌ

10代でグランドスラム制覇(アンドレスクは2019年USオープン、ラドゥカヌは2021年USオープン)を果たし、ルーマニアの血(アンドレスクは両親共に、ラドゥカヌは父がルーマニア人)を引き、カナダ(ラドゥカヌはカナダで生まれている)に縁があるなど共通点の多い両者の対決は、注目の一戦となったが、思わぬ結末となってしまった。

試合は開始からアンドレスクが攻勢に出る。第1セット第1ゲーム、16ポイントの末にキープしたラドゥカヌだが、第3ゲームは8ポイントの末にブレークされてしまう。

「最初2つのサービスゲームが長くなってしまい、プッシュするのが、とにかく大変になった。そこから彼女が私のバックハンドに高い軌道を打ってきたので苦戦した」と試合後に語ったラドゥカヌ。第5ゲームでもブレークを許すと、2-5となったところで背中の治療を受ける。このセットを2-6で落とすと第2セット第3ゲーム、14ポイントの末にサービスを破られると、棄権を申し出た。

「今日の結果にがっかりしている。試合をするまで、どのくらい悪いのかわからなかったの。私は、まだ体を追い込んで良い時とそうでない時を学んでいるところ。正直なところ、昨日の練習の後から疑ってはいた。ただ不思議なもので、練習では、1日に何時間でも練習できる。つまり、試合では必要以上に力を消耗しているように感じる」と記者会見で語ったラドゥカヌ。背中の問題は、3回戦まで進んだ前週開催のWTA1000「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード)で痛めたもの。

今シーズン、ラドゥカヌは1月の全豪オープンでは右手にマメ、2月のWTA250グアダラハラ大会では足の負傷、4月のビリー・ジーン・キング・カップでは足にマメと、度重なるトラブルに苦しんでいる。

こうなると気になるのが、目前に迫った全仏オープン(5月22日〜6月5日)への出場だ。「全仏オープンを逃したくはない。というのも、クレーシーズンはすべてこの大会につながるものだから。どんなに時間がかかっても、背中を完治させる必要があることは確か。今週は、いつプッシュすべきか、いつプッシュすべきでないかを学んだと思う。おそらく今日は正しくなかったということ。背中の調子を優先したいから、どうなることやら」と背中の状況では、欠場もありうるとしている。


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