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2022.05.25

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ツォンガ、引退セレモニーで涙「フランスの次世代の一員であったことは素晴らしい経験でした」[全仏オープン]

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写真提供:ゲッティ イメージズ

最後のシングルス後に待っていた感動的な引退セレモニー

現地5月24日、「全仏オープン」3日目、男子シングルス1回戦、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス/世界ランク297位)は、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同8位)と対戦。7-6(6)、6(4)-7、2-6、6(0)-7で敗れ、現役最後のシングルスを終えた。ラストポイントでは、涙がこぼれなかなかサーブが打てなかったツォンガ。試合後には、感動的な引退セレモニーが待っていた。

【動画】ツォンガのキャリアを称える感動的な引退セレモニーの様子

試合後、オンコート・インタビューでルードからそのキャリアを祝福されたあと、引退セレモニーへ。まずトーナメント・ディレクターを務めるアメリー・モウレスモらがコートに現れると、元コーチなどゆかりある人物が次々とコートに登場。続いて両親、兄弟、奥さんと子供が現れると涙を流しながら、ハグを交わす。

ここでコートに登場した人物と共に、キャリを振り返る映像を見ると、共に競い合ったフランスの選手たちが登場する。今季限りでの引退を発表し、最後の全仏オープンとなるジル・シモン(同158位、このあと試合を行なって勝利している)、ブノワ・ペール(同78位)、リシャール・ガスケ(同70位)、ガエル・モンフィス(同22位)、ピエール=ユーグ・エルベール(同172位)らがコートに入ってツォンガにあいさつ。

続いてアンディ・マレー(イギリス/同67位)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)、ラファエル・ナダル(スペイン/同5位)、ロジャー・フェデラー(スイス/同47位)からのビデオメッセージが場内に流れると、モンフィスからローランギャロスの記念品が授与される。

そしてマイクを持ってツォンガがメッセージを語る。まず「選手たちまで来てくれるなんて知らなかったよ。本当に楽しかった。僕が泣いたから、みんなとても喜んでいるね(笑)」と笑顔でジョークを飛ばすと、「この瞬間は、私の記憶に残るでしょう。あっという間でした。どこに行けばいいのか、よくわかりませんでした。改めて映像を見ると、とても感動しますね。いい時間をたくさん過ごせました。一番大切なことは、周りの人たちと一緒に生きて、時には悲しみ、時には喜びを分かち合えたことだと思います。私が覚えているのは、周りの人たちとの関係。それが残るのです。今日は大事な日。“さよなら”を言う日です。この冒険を共に歩んでくれたすべての人に感謝します。私は、すべてを行うための運とチャンスに恵まれていました。フランスの次世代の一員であったことは素晴らしい経験でした」と周りに恵まれたキャリアだったとスピーチした。

2004年プロ転向から19年のキャリアの中で、18のタイトルを奪取。2008年全豪オープン準優勝、2009年楽天ジャパンオープン優勝、2015年全仏オープンでは錦織圭(フリー/当時世界ランク5位)を破ってベスト4入り、2017年にはデ杯優勝など数々の結果を残してきた元世界ランク5位のツォンガ。それら記録ももちろんだが、強烈なショットや柔和な笑顔など記憶にも残る偉大なプレーヤーだった。

しかし、ツォンガの最後の全仏はまだ終わっていない。残すは、共にフランステニス界を引っ張ったガスケとのダブルスが残っているのだ。シングルスの最後には、右肩を痛めてメディカルの処置を受けているため、出場が心配されるが、現役最後となるかもしれない試合も注目したい。



■全仏オープン2022
日程/2022年5月22日(日)〜6月5日(日)
開催地/フランス・パリ:ローランギャロス
賞金総額/4,360万ユーロ(約59億円)
男女シングルス優勝賞金/220万ユーロ(約3億円)
サーフェス/クレーコート

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