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2022.06.03

選手情報

全仏優勝の快挙、柴原瑛菜“原点は5人家族でのミックスダブルス”優勝会見全文[全仏オープン]

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チャンピオンシップ・ポイントは
「かなり楽しめました」(柴原)


Q. ウェズレイ、第1セットは難しい展開でしたね。

クールホフ「立ち上がりは調子良く、あっという間に5-2となり、気持ち良くリードしていました。しかし、その後、それを手放しました。5-4でひどいサービスゲームをやってしまって、勢いを少し失ったんです。タイブレークで2-5、4-5となって、ヨラン(フリーゲン)がサービス。決していい状態ではありませんでした。でも、何とか2ポイントを取って、第1セットを奪取できた。第2セットは、もっとよかったと思う。戦術的に少し調整したんだ。特にサーブが良くなっていましたね。5-2となったあと、エナ(柴原)がサーブはこう打つのよって教えてくれました(笑)」

Q.サービング・ザ・チャンピオンシップの時の緊張感や心境はどうでしたか?

柴原「かなり楽しめました。でも、最初はファーストサーブが入らなくて、デュース側でポイントを取るのが大変でした。ただ、30-30になってからは自信が持てて、マッチポイントにも臨めました」

Q.今大会で初めてペアとなりましたが、いかがでしたか?

クールホフ「さっきも言ったけど、1試合目はちょっと不安定でした。その後、私たちはとてもいいプレーをしてきました。2人とも、ベースラインからだけでなく、もっと下がってもプレーできるし、ネットプレーも得意。通常、女性のサーブはブレークされやすいですが、エナはサーブがうまいので良かったです。エナ、今日はブレークされたっけ?」

柴原「いいえ、ブレークされてませんよ」

クールホフ「されてない? 覚えていないや」

柴原「されてないと思います(笑)」

クールホフ「それが私たちのサービスゲームの強さの一部だと思うんです。リターンも非常にいい。キックサーブも効果的で助けになることもあります。だから、この14日間で、私たちは力を合わせて、とてもうまくいったと思います」

Q. 今回の優勝は特別なものでしょうか?

柴原「はい、とても特別なことです。私は5人家族で育って、みんなでテニスをするようになって、いつもミックスダブルスをプレーして。そうやってテニスを始めたんです。だから、ミックスダブルスに優勝できたのは特別なことでした」

クールホフ「私も特別です。これまでの最高の瞬間は、2020年のNitto ATPファイナルズでニコラ・メクティッチ(クロアチア/同ダブルス6位)と優勝したことでした。今回もとてもいい結果です。グランドスラム・タイトルなので、その優勝に匹敵するものです」

Q.この優勝は、どうお祝いしますか?

クールホフ「いい質問ですね、まだ話し合っていないけど、お酒を飲むかどうかはわかりませんね(笑) いや、実は数時間後に自動車で帰るので飲めないんです。ガールフレンドが運転してくれるかもしれないけど。これから食事をして、少し話し合って、少しお祝いすると思います」

Q. 柴原さんに、インスタグラムのDMでペアを持ちかけたそうですが、今後もペアを続けるのか教えてください。

クールホフ「返事をもらうのに少し時間がかかりましたが、彼女は『イエス』と言ってくれました。グランドスラムなどで何度かプレーを見ていたので、きっと合うだろうと思っていました。だからお願いしたんです。今後については、話し合って決めたいと思います」

Q.なぜ柴原さんと組みたいと思ったのですか?

クールホフ「プレーをよく知っていたからです。とてもパワフルで、ベースラインからのプレーがとてもうまくて、ネットプレーも上手。そしてサーブも素晴らしい。サーブは、ミックスダブルスではとても大事です。何より、そのパワフルな感じが気に入りました。一緒にプレーして、とても良いなと思ったし、この14日間、すべてをうまく組み合わせて、最終的に良い結果を出せたんだと思います」

Q.タイブレーク4-5で、バックハンドのリターンエースを打ったことを憶えていますか?

クールホフ「とてもいい気分でした。サーブが少し遅くて、逆クロスを狙ったけど、ラインぎりぎりになりました。その前に、エナが素晴らしいショットを打ってくれたので、彼女に『よし、私もここで入れなきゃ』と言ったら、幸運にもいいリターンが打てました」

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写真=田沼武男