シャポバロフ、不安定なテニスで敗戦
現地6月30日、ウィンブルドン男子シングルス2回戦、昨年ベスト4で第13シードのデニス・シャポバロフ(カナダ/世界ランク16位)とブランドン・ナカシマ(アメリカ/同56位)が対戦。第2セットを奪って立て直したかに見えたシャポバロフだったが、競った局面で痛いミスが続き、2-6、6-4、1-6、6(6)-7で敗戦。試合後、シャポバロフは、1回戦で左内転筋を痛めたと告白している。
【画像】シャポバロフvs.ナカシマのスタッツをチェック
第1セット第2ゲーム、シャポバロフはダブルフォールト2本、アンフォーストエラー2本とミスが続いてブレークを献上。その後も、ショットが安定しないシャポバロフ。2-5で迎えたサービスゲームでも、2本のダブルフォールトを犯して、ブレークを許してセットを先取される。このセット、シャポバロフのアンフォーストエラーは14本、ナカシマは0本だった。
続く第2セット、シャポバロフは一転して安定感あるプレーを披露。第2ゲーム、ナカシマからミスを引き出してキープに成功すると、続くゲームでナカシマのミスを引き出して、この試合初めてブレークに成功。このリードを守って6-4と第2セットを取り返す。このセット、シャポバロフのアンフォーストエラーは1本のみ。第1セットとは対照的なプレーを見せたが、第3セットは要所で痛いミスが出てしまい、2ブレークを許して1-6(第3セットのアンフォーストエラーは9本)。後がなくなる。
第4セットは、互いにサービスゲームで相手に1ポイント以上奪わせない、締まった展開となり、タイブレークに突入する。
先にミニブレークを奪ったのはシャポバロフ。2ポイント目に好リターンを打ってナカシマのミスを引き出して2-0とする。これを守りたかったが、2-1でフォアハンドのミス。ミニブレークバックを許す。
その後は互いにキープが続き、6-6で迎えた13ポイント目、シャポバロフが短くなったリターンをコートに中に入ってフォアハンド強打。これがオーバーとなってナカシマのマッチポイントとなると、続くポイントでもフォアハンドがネットして万事休す。敗戦が決まるとシャポバロフは、ラケットと何度となく足に打ち付けてラケットを破壊。悔しさを露わにした。スタッツを見ると、シャポバロフはウィナーでは32本とナカシマ(22本)を上回ったものの、アンフォーストエラーは30本(ナカシマは14本)となっている。
試合後の会見でシャポバロフは「彼は素晴らしいプレーをした」とナカシマを称えたあと、「今日は体力的に苦しかった。初戦が本当に長い試合だったが、その試合で左内転筋を痛めてしまったんだ。だから、100%ではなかった」と3時間23分の末、フルセットで勝利した1回戦で左内転筋を痛めてしまったと告白。初めて痛めた箇所であり、今後はその回復具合を見てツアーの計画を立てたいと語っている。
勝利したナカシマは、全仏オープンに続き、ウィンブルドンで初の3回戦進出。次戦はダニエル・エライ・ガラン(コロンビア/同109位)と対戦する。ガランは本日2回戦を戦う予定だったが、ロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同19位)が、新型コロナウイルス陽性のため棄権。不戦勝で3回戦進出を果たしている。
■ウィンブルドン2022
[THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4,035万ポンド(66億6,160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3,030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK
【特集】ウィンブルドン2022の記事はこちら
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら