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2022.07.02

選手情報

ジャバー、多彩なプレーでまたも快勝し4回戦進出「最高のプレーができた」 [ウィンブルドン]

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多彩なプレーで終始主導権を握ったジャバー

現地7月1日、ウィンブルドン女子シングルス3回戦、第3シードのオンス・ジャバー(チュニジア/同2位)は、ディアン・パリー(フランス/同77位)と対戦。ジャバーは多彩なプレーで終始主導権を握って6-2、6-3で快勝。2年連続2度目の4回戦進出を決めた。

【動画】多彩なプレーで快勝!ジャバーvs.パリーマッチハイライトをチェック

女子シングルス優勝候補の一角と目されるジャバーは、今大会1、2回戦共にストレートの快勝と好調。ドロップショット、バックスライスなどを効果的に放っていくテニスは、女子では独特と言える。一方、19歳パリーは、女子では珍しい片手バックハンドの選手。全仏オープンでは第2シードのバルボラ・クレチコワ(チェコ)を破る金星を挙げていて、今大会では2回戦で本玉真唯(島津製作所/同139位)を下している。

試合はパリーのサーブからスタート。しかし、いきなり30-40とブレークポイントを迎える。3度凌いだものの、ジャバーの攻撃は止まず。14ポイントの末にブレークを許す。続くゲームをあっさりキープしたジャバー、トップスピン、スライス、ドロップショットのコンビネーションでパリーを揺さぶって、このセット3ブレークに成功。5-0で迎えた第6ゲームでブレークを許したものの、このセットを6-2で先取する。

第2セットに入るとやっとパリーの良さが出てくる。キレの良いサーブを入れ、オープンコートに思い切りの良いショットを放つ。第1セット序盤とはまったく違うプレーを見せる。しかし、ジャバーは安定感を発揮してキープを続ける。

試合が動いたのは第7ゲーム、ジャバーとのラリーからミスが続いてラブゲームでブレークを許す。続くゲーム、ジャバーはパリーのスライスリターンに対して、しっかり回り込んでコースを隠してポイントにしてラブゲームキープして5-3とすると、第9ゲームでもパリーを翻弄。このゲームもラブゲームでブレークして6-3。3試合連続ストレート勝利で4回戦進出を決めた。

試合後の記者会会見で、ジャバーは「最高のプレーができたと思うし、素晴らしいスタートが切れた。さらに調子が良くなっていると感じる」と好調だと宣言。その一方で「あまりに快適に勝ちすぎるのも、良いものではないの。だから、集中を心がけているわ。次はもっと難しい試合になるでしょう」と警戒していると語った。

その4回戦の相手となるのは第24シードのエリーゼ・メルテンス(ベルギー/同31位)。グランドスラム3大会連続で4回戦進出を果たしているメルテンスは、昨年のUSオープンで、ジャバーを6-3、7-5で下している。これまでの3試合、素晴らしいプレーを見せているジャバーだが、次戦は難しい試合になるかもしれない。



■ウィンブルドン2022
[THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4,035万ポンド(66億6,160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3,030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK

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写真=田沼武男