close

2022.07.08

選手情報

リバキナ、グランドスラム初の決勝進出! 2019年女王のハレプ下す「満員の観客が応援してくれて鳥肌が立った」[ウィンブルドン]

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

SHARE

  • 著者をフォローする
  • 記事を保存

リバキナがカザフスタン選手として初のグランドスラム決勝へ

現地7月7日、ウィンブルドン女子シングルス準決勝が行われ、第16シードのシモーナ・ハレプ(ルーマニア/世界ランク18位)と第17シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン/同23位)が対戦。6-3、6-3でリバキナが勝利し、カザフスタン選手として初めてのグランドスラム決勝進出を果たした。

【動画】リバキナが2019年女王ハレプを下し、グランドスラム初の決勝へ! マッチハイライト

第1セット、強烈なサーブとストロークで第1ゲームを楽にキープしたリバキナは、続く第2ゲームでもリターンから攻めてブレークに成功。その後もハレプに苦しい体勢でのショットを強いて反撃を許さない。

ハレプは、ファーストサーブの確率が上がらず防戦一方となったが、第2ゲームでブレークされて以降は、しぶとくサービスキープ。チャンスをうかがったが、リバキナがリードを守り切り6-3で第1セットを奪った。

続く第2セットも立ち上がりでハレプの不安定なサーブが露呈。連続ダブルフォールトでブレークを許してしまう。第4ゲームではラブゲームでブレークバックし流れを手繰り寄せたハレプ。だが、ストロークの調子も上がってきたところ、直後の第5ゲームで30-40とされると、再びダブルフォールトでサービスキープできず。自ら流れを手放してしまった。

リバキナは、第9ゲームでもハレプの9本目となるダブルフォールトでデュースとすると、ラリー戦で鋭いショットを放ちミスを引き出す。マッチポイントを握ったリバキナが、バックハンドのリターンエースを決め、カザフスタン選手として初めてのグランドスラム決勝を果たした。

オンコートインタビューでリバキナは、「コート1で2試合を戦い、センターコートでは今日が初めてのプレーだった。でも、雰囲気はとても役に立ったし、満員の観客が応援してくれてとてもうれしかった。英語でどういえばいいのかわからないけど…そう、鳥肌が立った。何とか勝ててうれしい」とコメント。

決勝では、第3シードのオンス・ジャバー(チュニジア/同2位)と対戦することが決まっており、「彼女は本当に良い選手で、とてもトリッキー。彼女のドロップショットやボレーを相手にするのは簡単なことではない。素晴らしい試合になると思うし、自分もベストを尽くしたい。すでに多くのことをやってきたし、あとはコートでラリーを楽しむだけね」と、グランドスラム決勝への思いを語った。

両者の対戦成績は、2勝1敗でジャバーが勝ち越し。昨シーズン2度の対戦があり、いずれもジャバーが勝利している。どちらも勝てば、グランドスラム初優勝となる。試合は、7月9日(土)に行われる。


■ウィンブルドン2022 [THE CHAMPIONSHIP WIMBLEDON]
・大会日程/2022年6月27日(月)〜7月10日(日)
・開催地/イギリス・ウィンブルドン:オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(時差8時間)
・賞金総額/4035万ポンド(66億6160万円)
・男女シングルス優勝賞金/200万ポンド(3億3030万円)
・サーフェス/グラス(芝)コート
・TV中継・放送予定/WOWOW、NHK

【特集】ウィンブルドン2022の記事はこちら

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma