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2022.09.02

選手情報

ナダル、史上2番目となる17度目のツアー最終戦出場権獲得「いいニュース」。3回戦では17戦全勝のガスケと対戦[USオープン]

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ナダル、序盤のミス連発も「受け入れて前に進むしかない」

現地9月1日、USオープン男子シングルス2回戦が行われ、第2シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク3位)は、元世界ランク9位のファビオ・フォニーニ(イタリア/同60位)と対戦し、2-6、6-4、6-2、6-1で勝利。3年ぶり14度目の3回戦進出を決めるとともに、11月に開催されるツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)への出場権を獲得した。

【動画】ナダルが放った逆襲の一打! &マッチハイライト

この日の試合、ナダルは序盤からミスが止まらず不安定な立ち上がりを見せると、そのまま立ち直ることができずフォニーニに第1セットを奪われてしまう。第2セットも先にリードを許す展開となって、いつものナダルではないことは見てる誰もが思った。

だが、試合を優位に進めていたフォニーニにもミスが増え始めると、その隙を突いて第2セットを奪い返し、一気に3セットを連取。第4セットでは、自身のラケットが鼻に当たり出血するアクシデントがありながら、辛くも勝利をものにした。

試合後、「試合前の感触は良かったから、どうしてあんなに悪いスタートを切ってしまったのか、まだ理解できていないんだ」と述べたナダルは、「そういうことは時々あることだから、それを受け入れて前に進むしかないんだ。ファビオがいくつかミスをしたのが幸いして、ボールを入れることができるようになったし、試合の終わりは(それよりも)ずっといいプレーで終えることができた」と試合を振り返った。

そして、この日の勝利で史上2番目となる17度目のツアー最終戦出場の切符も獲得(最多はロジャー・フェデラーの18回)。昨年は、左足の怪我のためシーズン後半戦のほとんどを欠場し、2005年から2020年まで16年連続で獲得していた出場権を得ることができなかった。

この知らせに同大会の初優勝を狙うナダルは「もちろん、いいニュースだよ。36歳で何も問題がなければ、トップ5で1年を終えられると思う。今年をスタートした時に予想していたよりも良いし、どうなるかわからなかった。とにかくハッピーだよ」と出場が決まったことを喜んだ。

それでも、追い求めるのは目の前の勝利。「今日の試合で勝ち残ったことに満足しているよ。今こそ、もっといいプレーをする時。それを実現させるための準備をしたい。練習は、自分のプレーをより良いものにしてくれる。それはポジティブなことで、それを試合でできるようにしなければならない。簡単なことじゃないよ。でも、一歩一歩進んでいくんだ」とさらなる高みを目指して戦うとした。

3回戦は、ジュニア時代からライバルとして戦ってきたリシャール・ガスケ(フランス/同91位)と対戦。ツアー大会および国別対抗戦「デビスカップ」での対戦成績は、いまだ負けなしの17連勝中で、2008年ATPマスターズ1000マドリード大会からセットを失っていない。今季いまだ無敗のグランドスラムで連勝を伸ばすことができるだろうか。


■USオープン2022
・大会日程/2022年8月29日(月)〜9月11日(日)
・開催地/USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター(時差13時間)
・賞金総額/6,010万ドル(81億7,390万円)
・男女シングルス優勝賞金/260万ドル(3億5,360万円)
・サーフェス/ハードコート(レイコールド)

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写真=田沼武男 Photos by Takeo Tanuma